ホットワインを片手にブラブラ歩き!イタリア・クリスマスマーケットの楽しみ方
12月になるとヨーロッパの多くの都市で開催されるクリスマスマーケット。街の中心にある広場には大きなクリスマスツリーが立ち、屋台が並ぶなど一気にクリスマスモードになります。カトリックの本場イタリアから、クリスマスマーケットの楽しみ方をご紹介します!
クリスマスマーケットってどんなイベント?
最近では日本でも各地で開催されるようになったクリスマスマーケット。気軽に本場のクリスマス気分を味わえるとして多くの人で賑わっていますが、もともとはどのようなイベントなのでしょうか。
クリスマスマーケットの起源は、実はドイツのドレスデンにあります(フランクフルトという説もあります)。もともと、ドイツでは市民が街の広場に集まり、クリスマスを迎えるのに必要なものを物々交換する習慣がありました。それが14世紀ごろには市場へと姿を変え、クリスマス前の風物詩としてヨーロッパ全土へ広まっていったのです。
カトリックの本場だけあってクリスマスの飾りは本格的、見ているだけでも楽しい
こうした歴史もあってか、クリスマスマーケットで売られているのはクリスマスに関連したものが中心です。生ハムやサラミ、チーズ、ワインなどクリスマスを迎えるためのごちそうはもちろん、部屋をクリスマスらしく飾るためのリースや置物、キャンドル、子供用のおもちゃ、ちょっとしたアクセサリーなどなどあらゆるものが並びます。こうしたアクセサリーやオーナメントは10ユーロ前後と手頃な価格のものも多く、ちょっとしたお土産にもぴったり。イタリアで手に入れたオーナメントを自宅に飾っておけば、それだけでちょっと特別なクリスマス気分を味わえるかもしれません。
サラミや生ハムは日本には持ち帰れませんが、その場で食べ歩きできるよう小さなカップに入れて売られていることも
また、最近は日本でも注目を集めるようになったイタリアのクリスマスケーキ「パネットーネ」や「パンドーロ」も定番アイテムの一つ。生クリームやフルーツなどの飾りがない素朴な焼き菓子ですが、それがかえって美味しさを引き立ててくれます。もともとは12月のはじめに各家庭で焼いて親戚や友人に配っていたようですが、最近は忙しくそこまで手間をかけられる家庭も少ないので、こうしたクリスマスマーケットなどで購入するのが一般的です。値段も手頃で日持ちするので、お土産にもぴったりです。
特別な酵母を使って焼き上げられるパネットーネは、ミラノのクリスマスに欠かせない存在
観光で訪れるなら「ホットワイン片手にブラブラ」が正解!
温暖なイメージのあるイタリアですが、12月ともなるととても寒くなります。特に朝夕は0度近くになることも珍しくないので、十分な防寒をしておでかけください。そして、そんな寒い時期にマーケット歩きをするお供にしたいのが、屋台で売られているグリューワイン(オレンジピールやシナモンなどの入ったホットワイン)です。
温めているとはいえアルコールが抜けるわけではないので、飲み過ぎには十分ご注意ください
値段も3ユーロ(約360円)ほどと手頃で、寒さに凍える体をポカポカと温めてくれます。パニーノ(サンドイッチ)やボンボローネ(ドーナツ)など、その場で食べられるものを売っているお店でよく見かけるので、見つけたらぜひ試してみてください。また、アルコールが苦手な方には、ホットチョコレートという選択もあります。
ローマとミラノのクリスマスマーケットに行こう
クリスマスマーケットはイタリアの各都市で開催されていますが、その中でも規模が大きく、アクセスの良さなどから多くの観光客で賑わうのがローマ(スペイン広場)とミラノ(ドゥオモ広場)のクリスマスマーケットです。
12月になるとミラノのドゥオモ広場はクリスマス一色、10メートルもある巨大なツリーも登場します。いずれも街の中心地にあるというだけでなく、歴史的な建造物のすぐそばに屋台が並ぶので雰囲気は言うまでもなく抜群。まるで中世にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。マーケット自体は1日中開催されていますが、もし時間が許すのであれば周囲が美しくライトアップされる夜に訪れるのがおすすめです。
ミラノのクリスマスマーケットはドゥオモのすぐ隣
ローマのクリスマスマーケット(Mercatino di Natale di piazza Spagna)
住所:Piazza Spagna, Rome Italy
時間:10:00〜19:00
開催期間:2019年12月1日〜2020年1月6日
ミラノのクリスマスマーケット(Mercatino di Natale di piazza Duomo)
住所:Piazza Duomo, Milan Italy
時間:8:30〜22:00
開催期間:2019年12月1日〜2020年1月6日
年が明けてからもマーケットは続く!
クリスマスマーケットの開催期間はその国やマーケットにより差がありますが、イタリアの場合、ほとんどは12月25日を越えて翌年1月6日頃まで開催されています。
実はこの1月6日はエピファーニャ(公現祭)と呼ばれる祝日で、イタリアでは12月25日から1月6日までの12日間を聖誕節(いわゆるクリスマス)としてイエスの誕生を祝う習慣があります。12月25日以降も街中はクリスマス気分のまま、当然ながらマーケットもそのまま継続して開催されているというわけです。カトリックのイタリア人にとってクリスマスは一年で一番大切な日、クリスマスマーケットも多くの人で賑わいます。
この時期はミラノのガレリアもすっかりクリスマスモード
日本ではクリスマスをすぎればすぐお正月という認識ですが、イタリアでは年が明けてもしばらくはクリスマスモード。お正月にイタリア旅行を計画中の人も十分間に合います。本場の雰囲気を味わいに、ぜひクリスマスマーケットを訪れてみてはいかがでしょうか。
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記事公開日:2017/12/16
最終更新日:2019/12/9
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