パリで一期一会の出会い。アンティークを探しに蚤の市へ!
パリはアンティークの宝庫です。アンティークとは、製造された時点から100年を経過した工芸品や美術品を指し、100年に満たないものはフランスではブロカント(中古品)と呼ばれているとか。
安いものを使い捨てるのではなく、よいものを永く大切に使う習慣のあるこの都市で、あなただけのユニークな古着や雑貨、小物類、アクセサリーを探す旅をご案内します。
どの蚤の市へ行けば良いの?あなたに合った蚤の市を見つけよう
南のヴァンヴ(Le Marché aux Puces de Vanves)
photo by Lin Padgham
アンティークや質のよいブロカント、いわゆるフレンチ雑貨を手軽に購入したいという方は、パリ南に位置するヴァンヴがおすすめです。19世紀の家具や、20世紀初頭のポストカード類、アクセサリー、アンティーク布地、また、1950年代の食器類や日常の道具などを販売しているお店が出店しています。
シルバーのナイフやフォークなど、アンティークのカトラリーは誰もが憧れる一生もの。気に入ったものがあれば購入して損はありません。また、麻地のリネンやテーブルクロスも日本でアンティークを購入するとなると値が張りますが、蚤の市であれば10分の1ほどで購入できることも。昔の映画に出てくるようなステキな家具や、美しいアクセサリーなどは、見ているだけでも気分が上がること間違いないでしょう。
ヴァンヴ(Le Marché aux Puces de Vanves)
住所:Avenue Georges Lafenestre 75014 Paris
最寄り駅:メトロ13番線ポルト・ドゥ・ヴァンヴ駅(Porte de Vanves)
開催日:土〜日曜の午前中
北のクリニャンクール(Le Marché aux Puces de Saint-Ouen)
photo by ParisSharing
日本語ではクリニャンクールが一般的に通用していますが、正式名称はサン・トゥアン。1885年から現存するこの大型蚤の市は、世界一規模の大きい蚤の市ともいわれています。
蚤の市は大きく14個の区域に分けられ、露天のような形態と、屋根のあるパッサージュやブティックのような形態で構成されています。小物からアクセサリー、美術品、古着、古本、食器や家具など、フランスの蚤の市で置いてあるような全ての品物が見つかるといっても過言ではありません。ただし、規模がかなり大きいため旅行者の数も多く、また、質のよいアンティークが多いことから値段も比較的高いため、好みと値段が合ったものを見つけるのは多少困難かもしれません。
ちなみにこの地区は移民が多く、フランスの社会問題にもなるほど治安がよくないため、ぶらぶらと気軽に訪れるにはハードルが高いでしょう。現地在住の日本人によるツアーなども組まれているので、訪れてみたいという方はこれらを利用するのもよいかもしれません。最寄り駅は、メトロ13番線のガリバルディ駅(Garibaldi)下車をおすすめします。くれぐれも貴重品の管理にはご注意を。
クリニャンクール(Le Marché aux Puces de Saint-Ouen)
住所:30, avenue Gabriel Péri 93400 Saint Ouen(ツーリストオフィス)
最寄り駅:メトロ13番線ガリバルディ駅(Garibaldi)
開催日:土〜月曜9:00〜18:00頃
東のモントルイユ(Le Marché aux Puces de la Porte de Montreuil)
庶民派のモントルイユでは、古着や雑貨、日常品などが安く売られています。蚤の市というよりフリーマーケットといった名称が向いているかもしれません。2ユーロと書かれたたたき売りのような古着、フランスのアーミー服、さらには、壊れかかったガラクタのようなものまで売られています。
運次第では安い掘り出し物が見つかる可能性も! フレンチ雑貨やアンティークのかわいい小物を探すというよりも、掘り出し物を探すのを楽しむのがいいでしょう。
モントルイユ(Le Marché aux Puces de la Porte de Montreuil)
住所:Avenue du Professeur André Lemierre 75020 Paris
開催日:土〜月曜7:00〜19:30
平日も開催。パリ内の小規模蚤の市(Brocante de la Place d’Aligre)
photo by Andreas Klinke Johannsen
パリ12区のバスティーユ広場近くに位置するアリーグル広場(Place d’Aligre)では、平日も40店舗の小規模なブロカント市が開催されています。ステキな食器類や古道具類、ビンテージの掘り出し物などが並んでおり、のんびりとした雰囲気が特徴です。
このほか、パリ内で開催されている蚤の市の情報は、アンティークやブロカント市を運営している団体O.H.V.Lのウェブサイトでチェックしてみてください。偶然にも滞在先のホテルの近くで開催されているということがあるかもしれません。
古道具市(Brocante de la Place d’Aligre)
住所:Place d’Aligre 75012 Paris
開催日:火〜土曜8:00〜13:00・16:00〜19:00、日曜8:00〜13:00
O.H.V.L 公式サイト(仏語):http://www.ohvl.net/
一期一会の蚤の市での出会い。後悔しないためのコツとは?
photo by Ralf Smallkaa
遠い異国フランスで、何十年や何百年も昔のものに出会うのは、まさにご縁としか思えないもの。そこで、よいものに出会うためのコツと、値段交渉の際に役立つフランス語をご紹介します。
目的を定める
たくさんの品物のなかから本当に納得したものを見つけるのは、意外に難しいもの。そこで、今回はこれが欲しいというものを事前に頭に入れておくとよいでしょう。可能であれば日本で売られているだいたいの価格なども下調べしておくと、値段交渉の際に役に立ちます。ちなみに、日本で売られている値段の半額以下、よければ一割程度の値段で購入できれば万々歳です。
直感を信じる
直感で好きだと感じたものは、「ボンジュール。セ・コンビヤン(いくらですか)?」と、迷わず値段を聞いてみてください。なお、フランスでは蚤の市に限らず、人と接す際は「ボンジュール(こんにちは)」「メルシー(ありがとう)」、「エクスキュゼモア(すみません)」などのあいさつ言葉を必ず言うようにしましょう。形式を重視するフランスでは印象がかなり違ってみられるので、得をすることがあります。
値段を聞いて示された値段が高いなと感じたら「メルシー」と言ってその場を去り、辺りを見渡してみましょう。もしかしたら別のお店で、より状態のよいものがより安く売られているかもしれません。
希望価格からそれほど遠くないと感じたときは、値段交渉をしてみることをおすすめします。希望価格を紙に書き、「セ・ポシーブル(可能ですか)?」と聞くのが安易です。ただし、あまり値段にこだわりすぎると購入し損ねて、帰国後に後悔することになるかもしれません。この瞬間にこの地で出会ったご縁という意識でいると、よい買い物ができるでしょう。
会話上手になる
フランスは基本、個人主義の会話社会。個人としての会話が人間関係をスムーズにしてくれるため、ダメだと勝手に決めつけずに、片言の英語でもよいのでまず聞いてみることが大切です。同じお店の人でも、人が違えばルールも異なります。気に入ったことをアピールする際のフランス語は「セ・ボー(美しい)」や「ジェーム・ボクー・サ(これすごく好きです)」です。
なお、今回紹介したメジャーな蚤の市はパリとパリ郊外の境目に位置しているため、いずれも治安がよいとはいえない地区にあります。大金を持ち歩いている観光客がごったがえしているため、観光客を狙ったスリが多発しているのも事実。貴重品の管理には十分に気をつけ、買い物の最中も常に用心して行動してください。
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Cover photo by Juan Antonio F. Segal
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