ドイツのチップ事情ってどうなの? ~ホテル、レストラン、タクシー編~
ドイツでは、ホテルやレストランの料金にサービス料が含まれているためチップは義務ではありません。しかし、気持ちの良いサービスを受けた時は、その感謝を心付けとして渡したくなる時がありますね。日本人を悩ます旅先でのチップ事情、ドイツでチップを渡す時のシチュエーションと金額をご紹介します。
ホテルでチップを渡すのはこんなとき
ホテルでチップを渡すシチュエーションは、主にポーター、ベッドメイキング、ルームサービスの3点です。それぞれの金額の相場と、渡す際の注意点は以下になります。
ポーター
ポーターに部屋まで荷物を運んでもらったときは、1~2ユーロを渡します。人数が多く荷物がたくさんあるような場合、状況に応じてチップの金額を上乗せするとより感謝の気持ちが伝わります。渡すタイミングは、荷物を運び終わった時です。
ベッドメイキング
枕銭は必ずしも必要ではありませんが、渡す場合は1ユーロを目安に枕元のベッドスタンドや机、枕の上に置いておきましょう。なかには窃盗と勘違いされないように手をつけないメイドさんがいるので、ありがとうの意味の「Danke!(ダンケ)」と書いたメモと一緒に置くなど、チップとわかりやすい工夫をすると良いでしょう。
ルームサービス
ルームサービスを頼んだ場合、簡単な軽食なら1~2ユーロを渡します。複数人でのディナーであれば、1~2ユーロ×人数分といった感じでしょうか。料理を運び終わったあとに渡してください。
いずれの場合も、チップを渡すときに「Danke」と一言添えて渡すと、相手もより嬉しい気持ちになることでしょう。
レストランでのスマートなチップはこうだ!
レストランの会計はテーブルで支払います。担当のウエイターに「Zahlen, bitte(ツァーレン ビッテ)」と言って伝票を持ってきてもらいましょう。ドイツでは個別会計が一般的なので、その場合は「getrennt, bitte (ゲトレント ビッテ)」、まとめて誰かが払う場合は「zusammen, bitte(ツザメン ビッテ)」と伝えてください。
代金にサービス料が含まれているとはいえ、やはりレストランでチップを渡すのは暗黙の了解。会計の10%程度をチップとして端数を切り上げて支払いましょう。個別会計でも、各人でチップを含めた金額を支払います。18ユーロであれば20ユーロといった具合です。その場合は、チップを含めた金額“20ユーロで支払います”という意味で「20 stimmt so(ツヴァンツィヒ シュティムト ゾー)」とウエイターに伝えてください。ドイツ語で数字を言うのが難しい場合は、金額の部分を英語で伝えても理解してくれますよ。
金額をきちんと伝えないと、渡した金額を全てチップだと勘違いされてしまう恐れがあるため注意をしてください。クレジットカードでの支払いは、チップを上乗せした合計金額を記入してからサインをしましょう。
レストランのトイレの入り口に清掃係の人がいる場合があります。そのような場合、置かれているお皿に50セント程度を入れて利用した方がいいでしょう。必ずしも義務ではありませんが、係の人を無視してトイレに入るのも結構な勇気がいりますので…
ちなみにファーストフードやセルフサービスの店でのチップは不要です。
タクシーのチップは料金の10%程度を目安に
ドイツのタクシーは、日本のように流しのタクシーは滅多にありません。タクシー乗り場からか乗るか、ホテルのフロントやレストランのウエイターに頼んで呼んでもらいます。
チップは料金の10%程度を目安に端数を切り上げて支払いましょう。例えば乗車運賃が12.50ユーロであれば14ユーロ、27ユーロなら30ユーロといった具合です。その場合、レストラン同様、チップを含めた金額“30ユーロで支払います”という意味で「30 stimmt so(ドライスィヒ シュティムト ゾー)」と運転手に伝えてください。ドイツ語で数字を言うのが難しい場合は、金額の部分を英語で伝えても理解してくれます。金額をきちんと伝えないと、やはり渡した金額を全てもらえると勘違いされてしまう恐れがあるため注意をしてください。
多くの荷物をトランクに入れてもらったときは、感謝の気持ちを込めて少し多めに支払うことをおすすめします。
チップが義務ではないドイツで、チップを渡すのは素晴らしいサービスをうけたからこそ。チップに不慣れな方も、素晴らしいサービスを受けた気持ちを相手に伝えることだと思えば、自然に渡せるようになると思いますよ
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