投稿者 : 佐智子 美濃羽、投稿日 2018 年 3月30日

タイの暑~いお正月、ソンクラーンには期間限定のタイ料理カオチェーを食べよう!

タイではお正月が3回楽しめると言われています。西暦の新年、中国の春節、そしてタイの旧正月にあたる4月13日から15日の「ソンクラーン」です。ソンクラーンは、水を掛け合って楽しむ「水掛け祭り」として多くの旅行者に人気のイベントとなりましたが、この季節に食べられるタイの伝統料理がある事をご存知でしょうか?

王様が食べたと言われる宮廷料理

タイが一年で最も暑くなる、ソンクラーンの時期に食べられるタイの伝統料理がカオチェー。一部の専門店を除きメニューに並ぶのは4月の1カ月間のみ。提供している店舗も限られており、ホテルや有名タイ料理店などがほとんどです。料理に手がかかるうえに値段も張るため、高級店しか採算がとれないからでしょうか。日本の「おせち料理」のような感覚かもしれません。

カオチェーの起源は諸説ありますが、一説にはモン族が新年のお祝いに食べていた料理がラーマ5世の時代にタイの宮廷料理として発展したものと言われています。猛暑で食欲が減退する時期に、清涼感のあるさっぱりとした料理で食欲をそそるようにと考案されたそう。当時は限られた人しか食べられない、とても貴重な料理だったのではないでしょうか?

ガラパプルック

今回、私がカオチェーを食べたのは「ガラパプルック(Kalapapruek)」のセントラル・ワールド・プラザ店です。バンコク市内に数店舗を構える名店で、オーナーが王族関係者とあって、すべての料理に伝統的なロイヤルレシピを使っています。

セントラル・ワールド・プラザ店

カオチェーセットは350バーツ。同店のほかのメニューに比べて2倍ほどの値段。ライスとおかずが別々のお皿で提供されます。

カオチェーの内容

【カオチェーの内容】
・ライス(炊いたジャスミンライスを、ジャスミンの花で香り付けした氷水に浸してあります)
・干した豚肉を細かくほぐしたもの
・赤玉ネギを揚げたもの
・シシトウの中に豚肉を詰めて揚げたもの
・カピ(小エビを塩漬けにして発酵させた調味料)を揚げたもの
・塩気のある卵を揚げたもの
・生野菜(付け合せ)など

気になるカオチェーのお味は?

お米はジャスミンの花と氷が浮く冷水に浸かっており、ふだん食べているタイ料理とは明らかに別物。サラサラのお米を口に含むとほんのりと花の香りが感じられて、とっても風流♪

カオチェー

種類豊富なおかずも印象的。ほとんどが揚げ物で、全体的に甘い味付けです。刺激的な味付けのものがないので、辛い料理が苦手な方でも食べられると思います。

タイの名物料理

冷房もない時代、タイの猛暑を乗り切るために、ラーマ5世もカオチェーを食べて涼んでいたのかな…と勝手な想像も膨らんで、いつもとは違う優雅な食事を満喫しました。年に一度の名物料理として楽しんでください。

Kalapapruek (Central World)
住所:7th Floor, Central World, 4 Ratchadamri Rd., Pathumwan, Bangkok
電話:+66-2-613-1359
時間:11:00~22:00
休み:なし
URL:http://www.kalpapruekrestaurant.com/

バンコクでソンクラーンが楽しめるスポットはココ!

バンコク市内でソンクラーンの水掛け合戦が特に盛り上がるスポットは、カオサン周辺と、シーロムエリアの2カ所。MRTシーロム駅につながるBTSサラデーン駅付近には、たくさんの人が集まっていました。

バンコク市内

みんな水鉄砲を持参し、濡れてもOKな服装。スマホやお金は防水バッグに入れています。

ソンクラーングッズ

水鉄砲などのソンクラーングッズは現地で購入できるので、日本から用意しなくても大丈夫。来年はタイでソンクラーンを楽しみたい!と考えている方は、タイの伝統料理のカオチェーも試してみはいかがですか?タイのお正月を満喫できると思いますよ。