投稿者 : 詩文 江藤、投稿日 2019 年 4月21日

シンガポールの壮大すぎる人工植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの楽しみ方

シンガポールのアイコン「マーライオン」や、3棟の高層ビルをまたぐ巨大な船型の屋上プールで有名な「マリーナ・ベイ・サンズ」などと並び、マリーナベイエリアのランドマークとして知られる植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。
シンガポールは、近未来的な人工都市というイメージもありますが、実は1965年の建国以来、都市計画によって緑豊かな環境を実現したことで国際的に知られる「ガーデンシティ」。都会的なシンガポーリアンたちも、自然豊かなお気に入りの場所でリラックスするひと時を、とても大切にしています。

そんなシンガポールを代表する二大植物園が、シンガポール初のユネスコ世界遺産に登録された「シンガポール植物園」と、今回ご紹介する「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。そびえ立つような人工植物「スーパーツリー・グローブ」で知られる「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は、世界中から集められた本物の植物と触れ合える、ネイチャー好き必見のスポットなのです。

「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の見どころは?

2012年にオープンした「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は、101ヘクタールという広大な土地を再開発した近未来型植物園。広い順に「ベイ・サウス」「ベイ・イースト」「ベイ・セントラル」の3つのガーデンエリアで構成されていて、この中に南極大陸を除く世界のすべての大陸から集められた2000種類以上・150万本以上の植物を展示しています。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

なかでも見どころが集約しているのは「ベイ・サウス・ガーデン」。「スーパーツリー・グローブ」とその間を結ぶ「OCBCスカイウェイ」、地中海の気候を再現した「フラワー・ドーム」、霧が立ち込める「クラウド・フォレスト」、水生生物が生息する湖「ドラゴンフライ&キングフィッシャー・レイク」、子どもが楽しめる「ファーイースト・オーガニゼーション・チルドレンズ・ガーデン」がハイライト。日本の“禅”をコンセプトにしたミニマルな屋外ガーデンも、このエリアに新しくオープンしました。
「OCBCスカイウェイ」「フラワー・ドーム」「クラウド・フォレスト」以外は朝5時から深夜2時までオープンしていて入場無料。これなら地元っ子も、リフレッシュしに気軽に立ち寄れるわけです。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

世界中の砂漠植物を集めた「フラワー・ドーム」

インスタ映えする「スーパーツリー・グローブ」の写真を撮ったり、水辺や緑の中を散歩したりと、無料エリアだけでも十分楽しめますが、本格的に植物を鑑賞するなら、やはり有料エリアにも立ち寄るのがおすすめです。
ガラス張りの「フラワー・ドーム」は、入った瞬間に身を包むさわやかで冷たい空気にびっくり。高度な技術を駆使して、ドーム内を一年中23〜25℃に保ち、湿度を抑えることで、地中海や南アフリカといった涼しく乾燥した地域の春を再現しています。このドームは、世界で最大のガラス張りの温室として2015年にギネス世界記録に認定されたそう。

フラワー・ドーム

並んでいるのは、南国のシンガポールでは見ることのない、中米から来たユニークなフォルムのサボテンなどの多肉植物、アフリカのバオバブの森、南米のボトル・ツリー、オーストラリアや地中海、アメリカ西海岸の植物など。中央には大花壇「フラワー・フィールド」があり、ガーベラやバラ、ユリといったカラフルな花々が咲き誇っています。
定期的に植え替えられる花々は、訪れるたびに表情が変わり撮影スポットにぴったり。地元の人たちには、桜のように淡い色合いの小さな花が、珍しくて人気とか。

花々

標高35メートルの山と滝が目を奪う「クラウド・フォレスト」

もうひとつの巨大なガラスドームが「クラウド・フォレスト」。ここには霧と草木に覆われた標高35メートルの山と、その山頂から流れ落ちる、屋内では世界でもっとも高い滝があり、海抜2000メートルまでの高山地帯の植物を育んでいます。こちらも室温は一年中23〜25℃をキープ。

クラウド・フォレスト

エレベーターで山頂である6階に上がると、そこは「ロスト・ワールド」と名付けられた標高2000メートルの世界。中央には池があり、ミスト噴射によって作られた人工の雲と霧が、蘭の花やシダ植物、苔などをしっとりと濡らしています。

ロスト・ワールド

「ロスト・ワールド」を抜けた先、山の周囲には下り坂のボードウォーク「クラウド・ウォーク」がぐるぐると張り巡らされていて、終着点は標高1000メートルの峡谷という設定。山を間近に感じ、雲の中をアドベンチャー気分で進みながら、標高によって植生が変わる様子を観察できます。終着点では滝の裏側を見られるのも楽しい。
また、ここには天然の鍾乳石や、パワーストーンとも言われる紫水晶のジオードなど、神秘的な石を展示した「クリスタル・マウンテン」もあります。外国人旅行者の「フラワー・ドーム」と「クラウド・フォレスト」への入場料は28シンガポールドルです。

クリスタル・マウンテン

2本のスーパーツリーに架かった空中散策路「OCBCスカイウェイ」

本物のグリーンに癒やされたら、やっぱり挑戦したいのが「OCBCスカイウェイ」。高さ25〜50メートル、建物にすると9〜16階にも相当する12本の「スーパーツリー・グローブ」のうち2本が、地上22メートル、長さ128メートルの遊歩道で結ばれています。

スーパーツリー・グローブ

高所恐怖症なら足がすくむこと間違いなしですが、ふたつのドームを見下ろしたり、「マリーナ・ベイ・サンズ」をいつもよりずっと高い視点から眺めたりするのはいい気分。中央にあるもっとも大きなスーパーツリーの上には、ビストロ「インドシン」があり、ここでベイエリアの絶景を眺めながら、食事をしたりカクテルを楽しんだりすることもできます。特にサンセットタイムからディナータイムにかけては、美しい夜景がロマンティックでカップルにぴったり。

ふたつのドームは夜になるとライトアップされ、昼間とはガラリと表情が変わります。「スーパーツリー・グローブ」も、夜はカラフルなライトが灯り、光と音楽のショー「OCBCガーデン・ラプソディ」が毎晩2回開催されます。
大人の旅なら家族連れで賑わう昼間ではなく、夜のしっとりした雰囲気を楽しむのもおすすめです。

ライトアップ

近未来的なシンガポールと、自然が豊かなシンガポール。両方の顔を一度に楽しめる「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。マリーナベイエリアに来たら、絶対に外せないスポットです。スケジュールにゆとりを持って訪れて、植物で巡る世界旅行を楽しんでみませんか。

Garden by the Bay
住所:18 Marina Gardens Drive, Singapore 018953
公式サイト(英語):http://www.gardensbythebay.com.sg/en.html

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