“ショパン”のパリ時代。住居やゆかりの地をたどる旅
ピアニストとして、作曲家として、日本でも大変有名な“ショパン”。“ショパン”の作曲したピアノ曲は、クラシック音楽ファンのみならず世界中の人に愛されています。
1810年にワルシャワ公国に生まれ、その後パリに住み音楽活動をした“ショパン”。パリの住居跡や“ショパン”にゆかりのある場所をご紹介します。
“ショパン”がパリで住んだ家をめぐる旅
“ショパン”は、ワルシャワから出て、パリで亡くなるまでに9つもの住居に移り住んでいます。
“ショパン”がパリで最初に住んだ家は、ポワッソニエール27番地(27, boulevard Poissonnière:メトロ8・9番線のグランブールヴァール駅(Grands Boulevards)から徒歩1分)。
残念ながら現在は建物がなく、入り口らしきものしかありません。
“ショパン”は、パリで初めての住居を大変気に入っており、「素敵なマホガニーの家具付きの素敵な部屋で、モンマルトルの丘からパンテオンまでのパリで一番美しい景色が見渡せる。」と友人に送ったと言われています。
最初の家に1年弱住んだ後、ショパンの元へピアノのレッスンに通うご婦人達が5階(日本式の6階)まで登るのが大変だという理由で、5分も離れていない場所へ引っ越しました。2番目の住居は、シテ・ヴェルジェール4番地(4 Cité Bergère:メトロ8・9番線のグランブールヴァール駅(Grands Boulevards)から徒歩2分)にあり、現在は「ヴィクトリア・ホテル(Victoria Hotel)」として残っています。
3番目と4番目の住居の住所は、現在もう存在しませんが、オペラ座や百貨店ギャラリー・ラファイエットの近くで、当時高級住宅街であったショセダンタン通りでした。
“ショパン”の演奏やレッスンなどは大変評判で、成功していました。“ショパン”の家には、リストも訪れており、リストに献呈された「革命」や「別れの曲」などは、この頃に作曲されています。
その後“ショパン”は、ポーランド出身の幼馴染マリアとの結婚準備のため、ショセダンタン通りの38番地の広い部屋に引っ越しました。しかし、残念ながら結婚にはいたらず、その後出会った作家のジョルジュ・サンドとマヨルカ島に旅立ちます。約1年後、パリに戻った“ショパン”は、トロンシェ5番地(5, rue Tronchet:メトロの8・12・14番線のマドレーヌ駅(Madeleine)から徒歩2分)に住み、その後、芸術家が集って住んでいた、スクワールドルレアン9番地(9, square d’Orléans:メトロの12番線のサン・ジョルジュ駅(Saint-Georges)から徒歩5分)にある、アパルトモンに移り住みました。
8番目の住居は、シャイヨーグランド・リュー74番地(現在は住所はありません)です。こちらは、現在の”エッフェル塔”のそばにあたります。当時“エッフェル塔”はまだなく、パリの郊外で落ち着いたエリアでした。死期を悟り始めた“ショパン”の懇願により、姉が住居を訪れ、その後献身的に看病をしたそうです。
1849年、わずか39歳で亡くなったショパンが最後に住んだのは、ヴァンドーム広場に面する、12番地の家(12, place Vendôme:ルーヴル美術館(expedia内リンク:https://www.expedia.co.jp/Louvre-Museum-Paris.d502223.Place-To-Visit)近くのメトロの7・14番線のピラミッド駅(Pyramides)から徒歩8分)。
亡くなる約1ヶ月前に、南向きの居心地の良い部屋を勧められて引っ越しました。現在は、ジュエリーの高級ブランド「ショーメ」のある館の2Fの部屋で息を引き取ったそうです。
パリには他にも、ショパンを想わせる場所があります
パリ最古のパッサージュ、パッサージュ・ジュブロワの突き当たりには、ホテル・ショパン(Hotel Chopin)があります。歴史を感じさせる素敵な雰囲気のあるホテルですが、残念ながらショパンとこのホテルに特にいわれはありません。しかし、ショパンはこの界隈に何年も住んでいましたので、きっとパッサージュ・ジュブロワも歩いていたのではないでしょうか?
シャンゼリゼ通りからほど近い、パリ8区にある「モンソー公園(Parc Monceau:メトロの2番線のモンソー駅(Monceau)すぐ」は、朝はランニングをする人、昼は散歩を楽しむ家族連れなど、パリっ子に親しまれている公園です。
モンソー公園の中には、ショパンと天使のモニュメントが。お天気良い日に訪れると、ショパンのピアノの調べが聞こえてくるような心地よいときを過ごすことができます。
時間の許す方は、“ショパン”が眠る墓地、「ペール・ラシェーズ墓地(Père Lachaise Cemetery)」へ。オペラ座から地下鉄で1本のアクセスですが、墓地がとにかく広大なので時間をたっぷりと確保し、向かうことをおすすめします。ペール・ラシェーズ墓地についたら標識をたよりに11区へ進むと、今なお世界中のファンから愛され、花が絶えない“ショパン”のお墓にたどりつくことができます。
ペール・ラシェーズ墓地(Père Lachaise Cemetery)
16 Rue du Repos, 75020 Paris
アクセス:オペラ座(Opéra)からは、メトロ3番線にのり、最寄駅のガンベッタ駅(Gambetta)まで約14分。その後、ペール・ラシェーズ墓地(Père Lachaise Cemetery)の入り口までは徒歩3分
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