投稿者 : 博美 鈴木、投稿日 2018 年 3月9日

今、世界が注目するベトナム産チョコレートの実力はいかに!?

カカオ豆と聞くとアフリカや中南米産が一般的ですが、実はベトナムもカカオの生育に非常に適した気候帯にあります。生産量は多くないものの、その味の良さから価値が高まり、近年はカカオ農家やチョコレートメーカーが急増中。そこでベトナム南部のカカオ農園を訪れ、美味しいカカオができるまでの工程と、ホーチミンで買えるベトナム産チョコレートも紹介します。

世界が認めたベトナム産カカオ

ベトナム産カカオ

生産量が世界の1%に過ぎないベトナム産カカオが注目されるきっかけとなったのは、パリで開催されるチョコレートの祭典、サロン・デュ・ショコラ。ベトナム産のカカオ豆が「インターナショナル・カカオ・アワード」の「カカオ・オブ・エクセレンス」を受賞したことが始まりです。今ではチョコレート市場を牛耳るオランダやベルギー、フランスの企業もベトナムに加工工場を設立するほどで、ベトナム産カカオは世界的に期待されています。

メコン川が育むカカオ豆

メコン川のカカオ豆

ホーチミンから南西へ車で2時間ほど走ったメコンデルタ地帯のカカオ農園へ。この辺りは果樹園が多く、ジャングルクルーズとトロピカルフルーツの試食をセットにしたホーチミン発の日帰りツアーもたくさんあります。

カカオ豆

訪れたのは、日本でも知られつつあるチョコレートメーカー「Marou」の契約農園。オーナーの奥さまフォンさんが農園を案内してくれました。訪れた時はちょうど収穫期とあって、カカオがたわわに実っていました。高温多湿な環境とメコン川の肥沃な栄養分が個性豊かなカカオを生み出します。その特徴はベリー系の酸味にナッツの風味、土の香りなどと表現されています。

カカオポッド

カカオポッドと呼ばれる実の果皮を剥くと、40個ほどの種子が厚い果肉に包まれて入っています。1個の果実に入っている種子から、だいたい板チョコ1〜3枚作ることができるそうです。

カカオ豆

実から取り出したカカオ豆は、木箱に入れて自然発酵させます。この過程で種子の中の成分が変化し、カカオ豆の香りの成分が醸成されます。発酵はチョコレートのアロマを生み出すための重要なステップなのです。

カカオ豆

発酵の終わった種子を天日で8日間乾燥させ、水分を減少させます。こうすることで発酵プロセスを完全に中止させ、貯蔵できるようになります。

カカオ豆

不純物、異物、ゴミなどを入念に取り除いてから、豆を袋詰めして出荷します。

ホーチミンで購入できるMade in Vietnamチョコレート4選

① Marou(マルゥ)

Marou(マルゥ)

ベトナム産の高品質なチョコレートで、まず名前が挙がるのが「MAROU」。二人のフランス男が情熱を注ぎ込んだ「Bean to Bar」チョコレート。ひとつの産地のカカオ豆からひとつのチョコを作るシングルオリジンのチョコにこだわります。乳化剤などの添加物はもちろん、バニラすら使わない硬派なチョコレートだけに、男子にも高評価。

2016年、ベンタイン市場の近くに直営カフェをオープン。限定商品ほか、MAROUチョコレートを使用したスイーツやドリンクが楽しめます。定番のチョコレートは直営店以外でもセレクトショップ等で購入可能。

Maison Marou(メゾン・マルゥ)
住所: 167-169 Calmette, Nguyen Thai Binh Ward, District 1
営業時間:9:00- 22:00
価格:24グラム5万ドン(約250円)、80グラム10万ドン(約500円)
http://www.maisonmarou.com

② Alluvia(アルヴィア)

Alluvia(アルヴィア)

ミトー周辺のメコンデルタ地帯のカカオ農園と一丸となり、チョコレート作りをする「Pot to Bar」のチョコレートメーカー。直営店はなく、ホーチミン中心部にある「ANNAM GOURMET MARKET」やタンソンニャット空港内で購入できます。100グラムはずっしりとして厚みがあり、食べ応えがあります。ペッパーやジンジャーなどスパイス系フレーバーやナッツ系もありますが、おすすめはプレーンタイプ。黒いパッケージのカカオ100%、赤の70%、緑の40%は、30グラムのミニサイズもあり。

◎ALLUVIAが買える店舗

ANNAM GOURMET MARKET(アンナム・グルメマーケット)
住所: 16 Hai Ba Trung St., Ben Nghe District 1
営業時間:月〜金 7:00– 21:00、土、日 7:00- 21:30
価格:30グラム4〜5万ドン(200〜250円)、100グラム8〜9万ドン前後(400〜450円)
http://www.cacaonguyenchat.net

③ Savie(サヴィ)

Savie(サヴィ)

ベトナム中部高原産のカカオ豆とサトウキビのみを使用したチョコレート。伝統的な石臼で丁寧にカカオを挽き、余計な熱を加えず時間かけたコンチングなど、滑らかなテクスチャーを大切にしています。ダークチョコレートはチーズやワインのように何ヶ月も熟成させたもの。ゲランドの塩の花を加えたチョコレートもおすすめ。スモールバッチならではの、手間ひま惜しまず、丁寧に、心をこめて作られたチョコレートは反響を呼び、口コミでじわじわと広まっています。

◎SAVIEが買える店舗

Namanmarket(ナムアン・マーケット)
住所:21 Thao Dien, District 2
営業時間:6:30-21:00
価格:70グラム11万ドン(約550円)
http://www.saviechocolate.com

④Pheva(フェーバ)

Pheva(フェーバ)

ベトナム産カカオをいち早く使用したチョコレートメーカー。フランスで本場の技術を習得したベトナム人女性とフランス人男性によってプロデュースされた本格チョコレートの専門店。フーコック島産の黒胡椒やナッツなど、フレーバーもメイド・イン・ベトナムにこだわっています。キャレタイプなので食べやすく、少しずつ色々な味を楽しめます。

PHEVA (フェーバ)
住所: Takashimaya Saigon Center Level B2, 65 Le Loi, District 1
営業時間:9:30-21:30(月~木)、9:30-22:30(金~日)
価格:6枚入り5万ドン(約250円)、12枚入り8万ドン(約400円)、24枚入り160万ドン(約800円)
http://www.phevaworld.com

お洒落で美味しいスモールバッチのチョコレートはベトナムみやげの新定番です!

 

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協力:ベトナム航空