グルメ派も歴史派も大満足! ダブリンの主要観光スポットを1日で巡る
緑豊かで“エメラルドの島”と呼ばれるアイルランド。首都ダブリンには魅力的な観光スポットやグルメがあふれており、多くの観光客を楽しませています。効率よく回れば1日でもその魅力を満喫できること間違いなし。想像をはるかに上回るほど素敵なダブリンへ、いざ!
ダブリンの魅力って? 注意点は?
日本から直行便が飛んでいないダブリンですが、実際に訪れた人の多くをリピーターにしてしまうほど魅力あふれる街。その人気の秘密は、新旧の素晴らしい見どころとフレンドリーで陽気な人々、そして日本人の口に合う絶品グルメにあります。ロンドンやパリからフライトで1時間半ほどなので、日帰りや1泊で気軽に立ち寄るのもおすすめです!
ダブリンはヨーロッパ内でもかなり治安が良い都市であるため、注意点はとくにありません。ただし、スリなどの軽犯罪は増加傾向にあるので身の回りの品には気をつけて。また、夜に暗い道を1人で歩くのもおすすめできません。そういった基本的な点にさえ注意を払えば、楽しく安全な旅行が楽しめるでしょう。
歴史も美食も満喫! ダブリンのおすすめ観光スポットを楽しむ1日コース
ダブリンのおすすめ観光コースをご紹介。アイルランドらしいグルメもたっぷりお楽しみあれ!
朝10時~11時半:EPICアイルランド移民博物館でアイルランド人の歴史を知る
2016年のオープン以来、ダブリンの新名所として高い評価を受けているのが、この博物館。アイルランド人の多くは19世紀、イングランドによる苛烈な支配やジャガイモ飢饉などの理由で母国を離れざるをえませんでした。そのため、アイルランド系の人たちは現在、隣国イギリスに多く居住しているだけではなく、オーストラリアの人口のうち30%、カナダの14%、アメリカの約11%を占めるほど。他にもメキシコや南米、南アフリカなどにもアイルランド系移民とその子孫が暮らしています。
アイルランド系アメリカ人の有名人だけでも、ジョン・F・ケネディ、ロナルド・レーガン、バラク・オバマ、F・スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・チャンドラー、メル・ギブソン、ジュリア・ロバーツ、ジョニー・デップなど、とても挙げきれないほど、世界で華々しく活躍している人が多いのです。このEPICアイルランド系移民博物館は、自らもアイルランド系であるコカ・コーラ社の元CEOネヴィル・イズデル氏が私財を投じて設立したもの。最新技術を駆使した見ごたえのある展示により、アイルランド人が船などで世界中に散らばっていった経緯とその後の様子を学べる、ダブリンでイチオシのミュージアムです。事前のオンライン予約がおすすめ。
EPICアイルランド移民博物館(EPIC The Irish Emigration Museum)
公式サイト(英語):https://epicchq.com/
開館時間:10:00~18:45(最終入館は17:00)
定休日:12月24日~26日
電話番号:01 906 0861
住所:The CHQ Building, Custom House Quay, Dublin 1
入館料:16.50ユーロ
11時半~12時15分:早めのランチで早速アイルランド名物を味わう
アイルランド移民の歴史に思いを馳せた後は、すぐ近くにあるザ・ベイクハウス・エクスプレスへ。ダブリンっ子でいつも賑わっているため、ランチタイムで混み始める前に食事を済ませてしまいましょう。
おすすめメニューはダブリン・コドル(Dublin Coddle)。コドル(コードル)とは、ソーセージとベーコン、じゃがいも、玉ねぎなどを使って作った具だくさんのスープのことです。ボリュームたっぷりの上、お肉の旨みがたまらないアイルランドのおふくろの味。『ガリヴァー旅行記』で有名なアイルランド人作家ジョナサン・スウィフトもこのコドルのファンだったそうですよ。
ザ・ベイクハウス・エクスプレス(The Bakehouse Express)
公式サイト(英語):http://the-bakehouse.ie/express.htm
営業時間:10:00~15:00
定休日:土日、12月24日~26日
電話番号:01 80 88 999
住所:Unit 21, CHQ Building, IFSC, Dublin 1
料金:ダブリン・コドル(パン付き)6.90ユーロ
12時半~14時:トリニティ・カレッジ・ダブリンでケルズの書に出会う
徒歩でトリニティ・カレッジへと向かいましょう。1592年創立で400年以上の歴史を誇るこの大学は、アイルランドの大学ランキングで第1位を獲得するほどの名門大学。アカデミックな雰囲気に浸れます。
「ケルズの書」展とオールド・ライブラリーの見学がセットになったチケットは、必ず早めにオンライン予約しておきましょう。“世界で最も美しい本”とも言われる、8世紀に制作された「ケルズの書」に出会うことができます(※ただし2020年3月まで「ケルズの書」展は見学ができません。その分チケット代は割引になります)。
オールド・ライブラリーは映画『スター・ウォーズ エピソード2』に出てくるジェダイ・アーカイブのモデルになった図書館と言われており、映画ファンもワクワクできます。
トリニティ・カレッジ・ダブリン(Trinity College Dublin)
公式サイト(英語):https://www.tcd.ie/visitors/
開館時間:5月~9月は8:30(日9:30)~17:00、10月~4月は9:30(日12:00)~17:00(日16:30)
定休日:12月24日~1月1日
電話番号:01 896 1000
住所:College Green, Dublin 2
入館料:「ケルズの書」展とオールド・ライブラリーの見学13ユーロ
14時15分~14時45分:超美味! バトラーズのホットチョコレートで一息
地元っ子が「ぜひ味わってほしい!」と勧めてくれたのが、「バトラーズ」のホットチョコレート。このチョコレートショップはダブリンを拠点としてアイルランド国内や中東、ニュージーランドに店舗を有しています。その他のエリアにはショップがないので希少価値大。そして、本当に驚くほどここのチョコレートはおいしいのです。「ベルギーやフランスのチョコレートはあらかた試しちゃったわ」というチョコマニアのお友達へのお土産にすれば、一目置かれること間違いなしですよ!
そして、おすすめ通りホットチョコレート(ココア)も大変美味。好きなチョコレート1個をおまけにつけてくれるのも嬉しいところ。心身に沁みわたるようなチョコレートの味に感動しながら、次のスポットに向かいましょう。
バトラーズ・ウィックローストリート店(Butlers, Wicklow Street)
公式サイト(英語):https://www.butlerschocolates.com/en/chocolate-cafes/locator/wicklow-street-dublin
営業時間:月~水7:30~19:00、木7:30~21:00、金7:30~19:00、土8:00~19:00、日・祝日9:00~19:00
定休日:12月24日~26日
電話番号:01 6710591
住所:24 Wicklow Street, Dublin 2
料金:ホットチョコレート3.70ユーロ
15時~15時10分:聖パトリック大聖堂を見学
北米やオセアニア、イギリスなどで毎年3月17日に催される「セント・パトリック・デー」と呼ばれるお祭りをご存じの方も多いのでは? 聖パトリックはこの国にキリスト教を広めた司教で、アイルランドの守護聖人とされています。1191年に完成したゴシック様式の建物で、アイルランド島全体でも最大の規模を誇る教会です。前述の作家ジョナサン・スウィフトは実はこの教会の首席司祭でもありました。
今回は時間の都合上、外観を見るだけですが、内部を訪れればスウィフトの胸像やアイルランド最大のパイプオルガンなどを見学することができます。
聖パトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral)
公式サイト(英語):https://www.stpatrickscathedral.ie/
開館時間:3月~10月の月~金9:30~17:00、土9:00~18:00、日9:00~10:30、12:45~14:30、16:30~18:00、11月~2月の月~金9:30~17:00、土9:00~17:00、日9:00~10:30、12:45~14:30
定休日:12月25日(礼拝のみ可能)、26日(※12月中は他にも開館時間が短くなる日があるのでウェブサイトで要確認)
電話番号:01 453 9472
住所:St Patrick’s Close, Wood Quay, Dublin 8
入館料:内部見学8ユーロ(オンライン予約7.50ユーロ)
15時45分~17時半:キルメイナム刑務所でアイルランドの過去にふれる
聖パトリック教会からキルメイナム刑務所へは40番や13番などのバスを使って移動します。アイルランドの歴史をあまり知らない人が驚くのは、イングランドとの長年にわたる確執でしょう。もっとはっきりと言えば、アイルランドはイングランドから苛烈な支配と弾圧を受けてきました。その支配を終わらせることを目的として1916年に起きたイースター蜂起などの指導者たちは次々とこの刑務所に投獄され、囚人としての過酷な日々を送りました。
キルメイナム刑務所は今は博物館となり、映画のロケ地にも使われています。ガイドによる解説(英語)も興味深い、おすすめスポットです。非常に人気があるため、早めのオンライン予約が必須。
キルメイナム刑務所(Kilmainham Gaol Museum)
公式サイト(英語):http://kilmainhamgaolmuseum.ie/
開館時間:9:30~18:00
定休日:12月24日~26日
電話番号:01 453 5984
住所:Inchicore Road, Kilmainham, Dublin 8
入館料:8ユーロ
18時~20時:ザ・ワインディング・ステアでアイルランドの美味を堪能
25bなどのバスを使って、ダブリン中心地にあるアイルランド料理レストラン「ザ・ワインディング・ステア」へ。こちらも地元っ子おすすめだけあって、雰囲気も料理も最高のお店。ダブリンを横断するリフィー川沿いというロマンティックなロケーションも見逃せません。お店の名前も、アイルランドを代表する詩人イェイツによる詩集『螺旋階段とその他の詩』から取られており、数々の文豪を輩出してきたアイルランドらしい魅力に満ちあふれています。
何を食べてもおいしいお店ですが、アイルランドで獲れた新鮮なシーフードや海藻を使ったメニューがとくにおすすめ。中でもシーフードチャウダー(Irish seafood chowder)は絶品! 一緒に供される甘みのある黒パンとの相性もバッチリです。
チャウダーの他にも、魚介類にはうるさい日本人も思わずうなる創意工夫たっぷりの料理が楽しめます。こちらも混み合うので、事前のオンライン予約を忘れずに。
ザ・ワインディング・ステア(The Winding Stair)
公式サイト(英語):https://www.winding-stair.com/
営業時間:ランチ12:00~15:30、ディナー17:30~22:30
定休日:なし
電話番号:01 872 7320
住所:40 Lower Ormond Quay, Dublin 1
料金:アイリッシュ・シーフード・チャウダー(パン付き)13ユーロなど、季節ごとのメニュー
いかがでしたでしょうか? 興味深い歴史とおいしいものがぎっしり詰まったダブリンは、一度はぜひ訪れてみたい街。イギリスやフランス、ドイツなどに旅行する際に“プラス1都市”として気軽に日帰りや一泊程度で訪れてはいかがでしょう。離れるときには「また来たいな」と思わせてくれる魅力が、ここダブリンにはあります。
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