カルガリーの軍事博物館は第二次世界大戦で使用された戦艦の模型の操舵室に入ったり、「レッドバロン」の戦闘機を見たり、1885 年から現在までの軍事史を学んだりできる貴重な場です。

カルガリー軍事博物館のロビーに一歩足を踏み入れると、高さ 3.6 m (12 フィート) もの「名誉の壁画」に圧倒されます。これまでに起こったさまざまな戦争の場面を描いたタイルが何枚も集まってできた巨大なモザイク画で、全体ではこの博物館が敬意を表する、陸軍、海軍、空軍の 3 人の兵隊が描かれています。この 3 つの軍隊にまつわる展示品の他にも、軽歩兵、国王軍、カナダ騎兵隊、軍をテーマにした芸術作品を扱ったギャラリーがあります。「アーミーミュージアムオブアルバータ」 (アルバータ陸軍博物館) には保管資料、記念品、軍服、ジオラマなど膨大な数の品が展示されており、1885 年から今日までの陸軍史を振り返ることができます。中でも子どもたちに大人気なのがしゃべる馬の「スキナー」と双方向型の音声システムを内蔵した展示写真です。陸軍における女性の活躍と先住民族の貢献を称えたセクションも必見です。戦艦に装備された武器をじっくりと観察したり、第二次世界大戦で使用された戦艦模型の操舵室に入ったりできる海軍のギャラリーも忘れずに足を運んでください。中でも特に注目なのが、貴重な艦上ジェット戦闘機「バンシー」とドイツが用いた暗号機「エニグマ」です。かつて、エニグマを使って作られた暗号文は絶対に解読不可能だと考えられていました。陸軍、海軍の次は、空軍のギャラリーへ進みましょう。展示されている模型、人工物、双方向型展示品を通して、初期飛行能力の構築から今日における軍の役割まで、カナダ空軍の歴史を振り返ることができます。そのほかにも、「レッドバロン」の異名を取るドイツ軍のエースパイロットが愛用した戦闘機を目に焼き付け、ハーキュリーズ輸送機に似せたデザインの劇場でカナダの爆撃隊や日々の近代的な軍事演習について学んでからお帰りください。ギフトショップでは航空機の模型、出版物、記念メダル、1812 年の米英戦争を描いた傑作コミックなど、さまざまなお土産が売られているのでぜひお立ち寄りください。カルガリー軍事博物館は、カルガリーのダウンタウンから車で 15 分ほど離れたギャリソンウッズ地区にあります。敷地内には無料の駐車場があります。カルガリーのダウンタウン発のバスは、博物館から数ブロック離れたバス停に止まります。主要な祝日以外毎日営業しています。入館は有料です。