連邦最高裁判所の建物は、ブラジリア中央部のトレース ポデレス広場に建つ印象的な外観の庁舎です。モダン主義の見事な革新的建築を見て、ブラジルの憲法問題を扱う最高裁判所を内部から見学しましょう。
裁判所の建物は、ブラジル屈指の著名建築家オスカー・ニーマイヤーの設計です。長方形の概形とふんだんなガラス使いが印象的で、曲線的な白い列柱が周囲に配置されているために、地面からつり上げられているかのような錯覚を起こします。これはニーマイヤーが得意とするデザイン手法です。
屋外に掲揚されているブラジル国旗に目を向けてください。この国旗は現在まで継続して使用されている中では、世界最大級の国旗とされています。運よくタイミングが合えば、月に一度の国旗交換儀式を見物できます。この式は、通常は兵士、場合によってはブラジル大統領が司式し、見ごたえがあります。
裁判所の中央玄関前には《正義》と銘打たれた彫塑像があり、何とも優美です。この正義の女神が持つ、なめらかな白い石の肌、目隠しをしたまま膝の上で秤のバランスを取ろうとしている姿に注目してください。
裁判所に入る前に、足を止め、この広場を取り巻く他の建物を見渡してみてください。優れた建築物が多く壮観です。柱のデザインに類似性が見られる大統領府 (パラシオ ド プラナルト) の外観をしっかり観察したら、国民会議議事堂にそびえる 1 対の塔とドームを思い出に刻んでください。
ガイド付きツアーに参加すると、連邦最高裁判所の内部へと進み、裁判室を見学できます。このガイド付きツアーは、週末や祝日に無料で催行されます。
市街中心部に位置するトレース ポデレス広場にある最高裁判所には、バスや地下鉄で簡単に行くことができます。このエリアにいる間、ブラジリア大聖堂、テレビ塔、併設の宝石博物館、JK (ジュセリーノ・クビチェック) 記念碑など、他の人気ランドマークもいくつか訪ねてみましょう。
夜、適当なタイミングでこの裁判所に戻り、地面からの夜間照明で夢のように浮かび上がる列柱の美しさを眼裏に収めるのもお忘れなく。