かつての金採掘の街ピルグリムズ レストを訪れると、ゴールドラッシュ時代にタイムスリップしたよう。博物館や史跡をめぐって、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけて、南アフリカのこの辺り一帯に金を求めて人々が殺到した開拓時代について詳しく知ることができます。
この街の歴史は 1873 年に鉱山労働者が金を発見したことに端を発します。続いて二人目の金発見者が出たことで、この地域にどっと人が押し寄せ、街は急速に発展しました。
ピルグリムズ レストはメイン ストリート沿いに細長く伸びている街。商店や、レストラン、博物館、ホテルなどがこの通りに並んでいます。到着したら、観光案内所へ行って博物館の入場券を購入。この地域で開催中のアクティビティについて情報を集めましょう。古い写真や地図、金鉱の遺物なども展示されているので、街の地質と歴史の入門編として最適です。
アラングレード ハウス博物館は、金鉱の支配人が住んでいた住宅。室内は 20 世紀初頭の家具などで設えられています。旧墓地では、1 つだけ他の墓と別の方向を向いている墓石を探しましょう。これは、盗みの現場を取り押さえられて街から追い出され、数日後に遺体で見つかった名もない強盗の墓です。街はずれにはディギンズ サイト博物館があり、金をより分けるデモンストレーションや、初期の採掘装置などを見学できます。
ネオゴシック様式のメソジスト教会や、1884 年に建設された英国国教会派の教会にもぜひ立ち寄って。1846 年製のドイツ製オルガンがあるカトリック教会も見学できます。
ピルグリムズ レストには飲食店がたくさんありますが、一杯飲むならロイヤル ホテルがおすすめ。ここのバーはかつてケープタウンの学校のローマ カトリックの礼拝堂だったものです。
ピルグリムズ レストは、ドラケンスバーグ断層の北東部を通り抜ける景色のよいパノラマ ルート沿いにあります。かつてのゴールドラッシュ時代を追体験した後は、ルートをさらに進んでブライデ リバー キャニオンなど絶景ポイントを巡りましょう。