ヤシ類からシダ類まで、ラン類から砂漠の花々まで、一手に引き受けて紹介する米国最大級のガラス張り温室です。

フィップス温室は、一年中いつ訪れても世界中の数千種の植物、花々で構成された十数種の庭園で素晴らしい一日を過ごすことができます。シェンリー公園にある広さ 1 ヘクタール (2.5 エーカー) のガラスドーム型温室で、1893 年の公開以来、大勢の来園者を楽しませてきました。2003 年には拡張工事を行い、アメリカきっての地球にやさしい名所となりました。変態したばかりのチョウがサナギから出てくる一部始終を観察したり、美しい熱帯の花にカメラのピントを合わせたり、多様な植物が詰まった 14 の屋内庭園に優秀な植物学者が待機しています。見ごたえある南温室と鉄道庭園の展示をひととおり回ったら、好対照をなすラン類と砂漠植物の展示室を見比べてみましょう。沈床園をはじめ、いくつものエリアで定期的に展示を入れ替えているため、以前来たことのある人でも目新しい魅力に触れることができます。屋外には 6 つの庭園があり、フィップス温室の併設複合植物園の一角をなしています。「ジャパニーズコートヤード」(日本の中庭) の枝ぶりを人工的に整えた盆栽や「アクアティックガーデン」(水生植物園) のスイレンもお見逃しなく。緑を大切にする趣旨の施設にふさわしく、カフェフィップスではオーガニック食品を使用したヘルシーな食事を提供しています。サラダ、サンドイッチ、コーヒーには、コンポストで分解できる容器が使用されている点も特色です。フィップスでは年中さまざまな特別展示を用意しているため、公式 Web サイトのイベントカレンダーを確認してみてください。毎年 4 月から 8 月の終わりまで開催される人気展示「バタフライフォレスト」では、数十種類のチョウ類が羽化する光景、飛び交う様子を特別美しくしつらえた特設エリアで見学できます。コンサート、講演会、教育系イベントも開催されています。フィップス温室は、カーネギー美術館をはじめ、さまざまな主要名所が集まるオークランド地域にあり、夜間と日曜日はシェンリードライブ沿いに無料で駐車できます。温室は、サンクスギビングデイと 12 月 25 日を除くと年中無休、若干の入場料がかかります。たくさんある庭園を見学して回るため、2 ～ 3 時間は空けてお出掛けください。