ナッシュビルの人々が誇る、カントリーミュージックの老舗ラジオ番組。世界中にファンがいます。

1925 年にスクエアダンスを紹介する『全米バーンダンス』番組として始まったグランドオールオプリは、アメリカ史上最古を記録する人気長寿ラジオ番組です。2 時間のプログラムで、通常は金曜日と土曜日の夜に、3 月から 12 月はさらに火曜日の夜に生放送されます。毎回、カントリーミュージック界の重鎮や新進気鋭のミュージシャン、パフォーミングブルーグラス音楽、ゴスペル、フォークなど多数多様な分野のアーティストが登場します。ライブコンサートに実際に参加するなら、グランドオールオプリハウスへ向かいましょう。ナッシュビル市街地から 14.5 km (9 マイル) ほどのカンバーランド川岸にある「アメリカで最も有名なステージ」です。ここでは、ハンクウィリアムズやジョニーキャッシュ、パッツィークラインら稀代の歌手たちが偉大なオールオプリの舞台を作り上げてきました。この伝統は、キースアーバンやブラッドペイズリーなど現代のアーティストに引き継がれています。グランドオールオプリコンサートの会場は度々移動を重ね、1974 年に現在の場所に設置されました。内部の中央ステージは圧巻。一時期会場だったこともあるライマン公会堂から移設した、ダークオークの使い込まれた円形ステージがそのまま使用されています。バックステージツアーに参加して、カントリー音楽の新ジャンル、アメリカーナの聖地をひと目見ておきましょう。また、改築後も礼拝堂の信者席を思い起こさせる建築から、「カントリーミュージックの礼拝堂」と呼ばれているライマン公会堂では、毎年冬にさまざまなショーが開催されます。会場内にある売店ではビール、ワイン、軽食が販売されています。飲食物の持ち込みは禁止されているため、食後の時間帯のショーの場合は事前に食事をしておくのがおすすめです。グランドオールオプリハウスのバックステージツアーは平日行われており、日中ツアーやショー閉幕後の VIP ツアー各種があります。隣にはグランドオールオプリ博物館があり、こちらも必見。ショーの 1 時間前には現地に着いて、パッツィークラインやマーティロビンス、ハンクスノウらカントリーミュージックのスターたちが使用した衣装やギター、調度品を見学しましょう。チケットは切符売り場または公式ホームページで購入できます。