ライデンの歴史ある中央広場、ベーステンマルクトは珍しい三角の形をした広場で、かつては街の家畜市場が開かれていました。16 ~ 20 世紀まで、牛をはじめとする家畜はこの広場に集められ、売られていました。ライデンは農業地帯の中心地であることから、今も昔と変わらず農家が集まっては取引を行っています。広場にかけられた鐘は、元々は家畜市場の開場を知らせるためのものでした。
現在、広場は動物の鳴き声は聞こえず、昔よりもはるかに静かで、アウデ フェスト運河を眺めながらのんびり過ごせる憩いの場となっています。お子様をお連れなら、広場中央の噴水の無数に噴き出る水柱の中で遊ばせてあげましょう。
晴れた日には、屋外で食事をとるのも気持ちのいいものです。広場の周りにはそれにぴったりのお店が集まっています。パンケーキショップでふわふわのオランダ風パンケーキを、広場のカフェでシロップが挟まったサクサクのストロープワッフルとティラミス フレーバーのコーヒーをいただきましょう。
リド シネマで映画鑑賞をして、スリナム料理やスマトラ料理のレストランで南米やインドネシアの絶品料理をお楽しみください。広場ではマーケットや料理コンテスト、音楽ライブが開かれることもあります。
ベーステンマルクトのすぐそばの運河に架かる橋の上には、古い橋の管理小屋が残されています。ここからボートを借りることができるので、街の運河をのんびり遊覧するのもおすすめです。ライデンの見どころや北東にあるカーヘルプラッセン湖まで案内してくれるガイドツアーも実施されています。カーヘルプラッセン湖は、ピクニックや釣りを楽しむにはぴったりの場所なので、ぜひ訪れてみてください。
ベーステンマルクトは、国立民族学博物館と年代物の風車があるライデン市立風車博物館から歩いてすぐです。広場から運河を渡ると、風車を背景に家屋が連なり、それが運河の静かな水面に映り込んだオランダらしい風情あふれる美しい風景を眺めることができます。ぜひカメラをお持ちください。