セント マグナス大聖堂は、オークニーで最も有名で魅力的な観光スポットの一つ。カークウォールの空にそびえ立つこの中世の大聖堂は、「北の光」と呼ばれています。大聖堂の内部では、オークニー諸島出身の数々の著名人を追悼しています。建物の上階では、ガイド付きのツアーに参加してみましょう。大聖堂の素晴らしい全貌を見学し、周辺の景色を楽しむことができます。
この大聖堂は、1137 年にバイキングの伯爵ログンヴァルドによって建築が開始され、殉教したオークニーの守護聖人である叔父のマグナス エーレンドソンにちなんで名前が付けられました。大聖堂の東側の聖歌隊の柱の間には、セント マグナスとログンヴァルドの遺体が葬られています。赤と黄色の砂岩を使って建てられたこの大聖堂は、主にノルマン様式のデザインになっています。3 世紀以上も建設が続き、建築様式が移り変わったため、初期のゴシック様式の要素も見ることができます。
大聖堂の砂岩は軟らかいため、細部の多くは何世紀もの間に風化してしまいました。たとえば正面のドアの周りは腐食し、土台がねじれています。
大聖堂の内部に足を踏み入れると、塔のようにそびえ立つ砂岩の柱と、それを支えるむき出しのレンガ作りのアーチに圧倒されます。主に北側と南側の通路の壁に並んだ 17 世紀と 18世紀の墓碑銘を、じっくりと見てみましょう。墓石の多くには、骸骨や 2 本の骨を交差したエンブレムなど、複雑な装飾が施されています。建物の西側には、豪華なステンドグラスの窓があります。このステンドグラスは、1987 年にこの大聖堂の 850 周年を記念して制作されたものです。
大聖堂の左端にある、ビクトリア朝時代の北極圏探検家ジョン レイ医師の墓も必見。ジョン レイ医師は、カナダの北西航路の最後の部分を発見しました。ここには、スコットランド人の宣教師探検家ウィリアム ベイキーの墓もあります。
大聖堂の上階を回るツアーを予約すれば、塔に登ることができます。上階からは、建物内部の壮大な眺めや、オークニーの全景を楽しめます。また、西側の美しい窓や、時計、3 つの鐘を近くから見るチャンスもあります。
セント マグナス大聖堂はカークウォールの中心地にあり、入場無料です。上階のツアーには料金がかかり、予約が必要です。公開時間は季節により異なります。堂々たる大聖堂の内部に飾られた、印象的な文化財をじっくりと見ることができます。