サンタ クルス デ テネリフェは、カラフルな建物と都会的なショップ、美しく手入れされた広場が点在する賑やかな町です。スペイン南部の観光地と比べて、この国の伝統が色濃く残る独特の雰囲気を楽しみましょう。
この地はかつて、大西洋で最も重要な港のひとつでした。サンタ クルス デ テネリフェは、アメリカ行きの船の停泊所として 19 世紀に隆盛していたのです。現在はカナリア諸島州の州都かつサンタ クルス デ テネリフェ県の県都でもあります。当時の裕福な市民たちが建造した、優雅な古めかしい建物が今も残っています。
市内観光は、この街の中央広場であるスペイン広場からスタートしましょう。2008 年に再設計された独特の形状が特徴的で、巨大な盆地に浅瀬の「たらい」があり、スペイン内戦を追悼する背の高い記念碑がそびえています。広場の下方には、サン クリストバル博物館があり、ネルソン提督の腕を吹き飛ばしたという悪名高い 18 世紀の大砲が収蔵されています。
豪華なムデハル様式の天井が見事なヌエストラ セニョーラ デ ラ コンセプション教会もお見逃しなく。市内最古の教会です。サンタ クルス デ ラ コンクイスタ (勝利の聖十字架) は、木製の十字架です。15 世紀に先住民族のグアンチェ族と戦い、勝利を収めたスペイン人の祝賀に使われたと言われています。
カナリア諸島でも屈指の自然と人類博物館も必見です。自然科学および考古学に特化した博物館で、インタラクティブな興味深い展示品が多々あります。火山地帯のカナリア諸島がどのように形成されたのかを学び、同地域の先住民たちのミイラを見学しましょう。
中心街から離れ、高級リゾート地テレシタス ビーチへも足を伸ばしてください。静かな海辺で泳いだり、サハラ砂漠から運ばれてきた黄金色の砂を踏みしめて散策したり、アナガ山脈の景色を眺めたりして過ごせます。
自慢の郷土料理もお忘れなく ! ガルバンソ豆とジャガイモ、ニンジン、キャベツにパスタを入れて煮込んだランチョ カナリオ スープは絶品の伝統料理です。この他、イワシやマアジ、ハタなどの地元で釣れる魚もおすすめ。眺めの良い屋外席で味わえば、一層美味しく感じます。
サンタ クルス デ テネリフェは、テネリフェ島の北東に位置しています。バスおよびフェリーで、島のどの場所からも簡単に移動することができます。