サン ハシントの一区画はメキシコ シティの南西部にあるサン アンヘル地区内にあります。日がな一日、ゆっくりショッピングや観光、食事、工芸品めぐりを楽しめる場所です。
サン ハシント広場には市内でも最も古い教会のひとつ、16 世紀の寺院もあります。ここはスペイン占領時代以前はテナニトラ村があった場所で、その後ドミニコ会修道士の礼拝所となりました。1580 年には教会にとって変わります。サン ハシント教会の美しい庭園を散策していると、キリスト教、異教の双方の宗教装飾品が目に留まります。メキシコで最初に建設された石造十字架のひとつもここにあります。教会の見事な外観は、古めかしい丸石と赤いチュリゲラ様式のしっくいが特徴的。内部では、厳格な身廊と、金箔で覆われた華麗な木製の祭壇をじっくり拝観しましょう。
毎週土曜日には、サン ハシント広場の活気は頂点に達します。工芸品の露店や蚤の市、屋外アート ギャラリーが展開される青空市場の登場です。あまりに多くの人々が集まるため、より広いアルテ庭園にまでスタンドが占領することも度々です。
隣接する公共スペースではゆっくり休憩を。色鮮やかなブーゲンビリアの下で、アルカンヘレス広場の隠れた噴水を眺めて過ごしてください。大天使 (アルカンヘレス) たちをテーマにした巨大なベンチに腰かけることができます。またカルメン広場の近くには、タイル張りの 3 つの丸天井が美しいエル カルメン修道院がそびえています。
広場の後には、ディエゴ リベラとフリーダ カーロの家を訪れましょう。メキシコで最も有名な芸術家 2 人が数年間ともに暮らし、制作活動をしていた邸宅です。同地区に点在する多くのレストランでは、美味しい料理とドリンクをリラックスしながら堪能できます。
サン アンヘル地区とサン ハシント広場はメキシコ シティ旧市街から 15 km ほどの場所にあります。アクセスにはメトロバスを利用し、ラ ボンビージャ駅まで歩きましょう。隣接するコヨアカン地区にも立ち寄って、フリーダ カーロの本宅兼アトリエだった「青い家」などの文化スポットも訪ねてみてください。