400 年の歴史があるローマカトリックのキアポ教会は、17 世紀に作られた等身大の木製のキリスト像、ブラックナザレが安置されていることで有名。信者の多くは、この像に癒しの力があると信じており、熱心な信者たちは、奇跡を信じて毎日祈りを捧げます。
キアポ教会は、元々は 1580 年代後半に竹とヤシの葉の帽子を作る工房として建築されました。最初の建物は 1603 年の火災で焼失したため、石造りの建物に建て替えられました。その後数百年間、幾度となく火災や地震の被害に見舞われて、現在の建物は、1933 年からこの場所に佇んでいます。
クリーム色の素晴らしいファサード、2 つの鐘楼と壮大なドームは必見。教会の内装はシンプルですが、祭壇の上部に安置されているブラックナザレは圧巻です。くり色のローブに身を包み、つま先を立てて正座した姿勢で十字架を背負っています。
毎週金曜日にはノベナのお祝いが行われ、教会と広場は多くの信者で埋め尽くされます。一部の熱心な信者は、その敬虔さを表すためにひざまづいて歩きながら、祈りを賛美の歌を捧げます。広場でノベナを見学するなら、大きな液晶スクリーンをご覧ください。
教会のある地区は、薬草、代替療法、民間療法、キャンドル、宗教画などの店が建ち並ぶエリアとしても知られています。占い師、ヒーラー、手相も体験してみて、このエリアの魅力を、ぜひ五感で感じてみてください。
教会は、マニラの中心部、ミランダ広場にあり、バスやタクシーでアクセス可能。渋滞が激しいので、電車でのアクセスが一番おすすめです。マニラ ライトレールのカリエド駅から教会までは、徒歩わずか数分です。
キアポ教会は毎日見学可能。入場は無料です。ミサの詳しい時間は、教会の公式ホームページを確認してください。教会内部での写真撮影は禁止ですが、入口からは撮影が可能です。フラッシュ撮影は禁止です。