フィレンツェはルネサンス文化発祥地の地で、ミケランジェロやドナテッロなど著名な芸術家がこの街で活躍しました。ウフィツィ美術館はルネサンス名画の宝庫。ダ・ビンチの「受胎告知」、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」をはじめ、美術史を華やかに彩る作品の数々は必見です。街中にはピッティ宮殿ややヴェッキオ宮殿などこの地を支配したメディチ家ゆかりの建物が並び、その間を縫うように石畳の小路が続いています。気品のある街並みは、まさに「花の都」と呼ばれるにふさわしい美しさです。
こぢんまりとしたフィレンツェの街は、主要な観光スポットを徒歩で回ることができます。ミケランジェロ広場などやや離れた場所への観光は、駅前から出るバスを利用すると便利です。市内中心部は車が入れないので注意しましょう。
街の中心部にそびえるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドゥオーモ(Duomo)は、フィレンツェのシンボルです。ドゥオーモ広場(PiazzadelDuomo)周辺にはカフェやショップが並び、賑やかな雰囲気。フィレンツェ最古の歴史あるサン・ロレンツォ教会は、広場のすぐ近くにあります。そこからヴェッキオ宮殿、ウフィツィ美術館へは徒歩約5分、ミケランジェロの「ダビデ像」のあるアカデミア美術館へは徒歩約10分で到着します。数々の美術品を鑑賞しながら、ゆったり街歩きを楽しみましょう。
ナポレオンが妹に贈った館がホテルになったウェスティン・エクセルシオールをはじめ、13~15世紀に建てられた貴族の館を改装したラグジュアリーなクラッシックホテルは、フィレンツェの旅を華やかに彩ります。贅をこらした館内の装飾に心が躍ることでしょう。街中にはこぢんまりとしたカジュアルな宿も多数点在しています。
フィレンツェは職人の街でもあります。上質で美しい革製品や金銀細工、紙工芸などの伝統工芸品は見ているだけでも楽しいもの。レターセットなど手頃なみやげ物もあります。アルノ川にかかるヴェッキオ橋には、橋の両側に金細工の店がずらり。サルバトーレ・フェラガモの本店も近くにあります。
イタリア有数のワインの産地として知られるトスカーナ。地元産のワインは、エノテカと呼ばれるワイン販売店で購入できます。その場で出されたグラスワインを味わいながら、好みの1本を見つけるのも楽しいもの。トスカーナ名物のリコッタチーズやサラミなどのおつまみも絶品です。
アクセス | 日本からは直行便がなく、ローマ経由でアクセス。ローマからの所要時間は約1時間。ローマへは、成田と関西から直行便が運航している。 |
ビザ | 観光目的で90日間以内の場合は不要。パスポートの残存有効期間は、帰国日から90日以上。 |
時差 | 日本より8時間早い。日本が12時のとき、フィレンツェは4時。3月最終日曜日から10月最終日曜日まではサマータイムのため1時間早まる。 |
通貨 | ユーロ。補助通貨はセント(イタリア語読みはチェンテージモ)で、1ユーロ=100セントとなる。ほとんどの場所でクレジットカードが使える。空港やホテルのほか、街中にも両替所があり、日本円から両替できる。一般的に観光地はレートがよくない。 |
言語 | 公用語はイタリア語。観光地ではたいてい英語が通じる。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 10.1 | 12.0 | 15.0 | 18.8 | 23.4 | 27.3 | 31.1 | 30.6 | 26.6 | 21.1 | 14.9 | 10.4 |
平均最低気温(℃) | 1.4 | 2.8 | 4.9 | 7.7 | 11.3 | 14.7 | 17.2 | 17.0 | 14.2 | 10 | 5.5 | 2.4 |
降水量(㎜) | 73.1 | 69.2 | 80.1 | 77.5 | 72.6 | 54.7 | 39.6 | 76.1 | 77.5 | 87.8 | 111.2 | 91.3 |
※イタリア政府観光局公式サイトより