パラシオ デ ゴビエルノ (政府宮殿) には、19 世紀にはメキシコ議会、現在はグアダラハラ州政府が置かれています。メキシコのリーダーたちが執務し、奴隷制撤廃などの重要法案を可決した歴史ある建物を訪ねてみませんか。数々の名画や、バロック様式の大広間、階段などをお楽しみください。
1774 年に築かれたファサードも見事なバロック様式です。見る者を圧倒する壁画は、メキシコの有名画家ホセ・クレメンテ・オロスコの作、主階段の一番上にかかる肖像画は、メキシコの自由の闘士ミゲル・イダルゴを描いた名画です。イダルゴは 1810 年にこの政府宮殿で奴隷制の撤廃を発令しました。イダルゴが燃え盛るたいまつを振り回して闇を払う姿を表す壁画は広く知られています。オロスコ自身が手掛けた素描や試作品第 1 号も見学できます。
階段を上り、議会ホールまで行くと、オロスコが描いた別の連作壁画も鑑賞できます。政府宮殿の保存状態は、建物もアート作品もトップレベルです。宮殿脇のベンチに座り、迫力満点のファサードを見上げながらくつろぎましょう。夜にこのエリアを訪れ、子のファサードや時計塔を見上げると、きれいに照明が施されて見事です。建物の中心部には、たっぷりとしたゆとりを感じさせる屋外広場があり、軽くぶらつくには最適です。コロニアル様式の列柱やアーチを眺め、空気のおいしさを反すうしながら、木立のある緑の草地を歩きましょう。
メキシコを激しく揺さぶった改革戦争中、1858 年には、短命に終わった連邦政府のベニート・フアレス大統領がこの政府宮殿に本営を置きました。現在は州政府事務所が置かれています。
この宮殿は月曜日から金曜日の午前中から夕方まで一般公開されています。入場無料。英語を話せるガイドが引率するツアーにも参加できます。政府宮殿はグアダラハラ旧市街の中心からやや北寄りにあり、グアダラハラ大聖堂やデゴジャード劇場からは徒歩圏内、プラサ ウニヴェルシダード駅が近いため、路面電車も便利です。近隣のプラザ デ ラ リベラシオン (解放広場) やプラサ デ アルマス (アルマス広場) と一緒に観光するのがおすすめです。