心に響く戦時中の文書を読み、この地に伝わる子守唄に耳を澄ませましょう。重厚感のある館内では、20 世紀の日本統治時代について学ぶこともできます。
台湾の文化史や文学に触れることができる国立台湾文学館。ここでは台湾文学、日本文学、中国文学、中国古典文学の作品の研究、保存、展示が行われています。
1916 年築の旧台南州庁を利用した文学館は、2003 年に開館しました。日本人建築家の森山松之助氏がデザインを手がけたヨーロッパ風の建物は必見です。日本統治時代の完成当初は、日本政府の本部として使用されていました。
魅力的な壁に囲まれた広々とした展示室には、東南アジアの文学作品が数多く展示されています。「台湾文学的内在世界」と題された展示では、影響力のある台湾人作家による台湾の文化的対立と和解の歴史が綴られた重要な作品を見学できます。
旧台南州庁で使用されていた建物の一部が残されている「舊建築 新生命」の展示室では、建築史を学びましょう。台南市の建築基準が日本の影響を受けてどのように変化したかを知ることができます。
館内では企画展も開催され、台湾の詩や戦時中の文書など、文学館の資料室に保存されている所蔵品が展示されることもあります。
館内の英語表記は一部のみとなりますが、音声ガイドは複数言語に対応しています。受付では団体向けのツアーを手配することも可能です。
文学館の図書室には椅子や屋外カフェがあり、くつろぐのに最適です。温かいお飲み物を片手に、学生たちの話に耳を傾けてみては。
国立台湾文学館は台南駅の徒歩圏内にあり、このエリアにはバスまたは鉄道でアクセスできます。休館日は月曜日で、入場は無料です。