その穏やかな美しさと、雪を頂く周囲の山々を映し出す澄み切った湖面は、多くの旅行者を魅了しています。のんびりとヒマラヤの湖の感動的な景色を堪能してください。
この湖の最初の記録が残されたのは 1839 年。その美しさに惚れ込んだ英国人実業家によるものです。北西にあるナイナピークと西にあるティフィン トップという急峻なクマウン ヒマラヤ山脈の間、海抜 2,084 m という驚異的な標高の場所にあります。
日中、この湖は周囲の山々を映す鏡の働きをします。雪を頂いた山頂とうっそうとした森が覆う斜面が、まるで反転したように静かな湖面に映る様子は感動的ですらあります。
湖の周りを歩けば、自然の環境を体験することができます。クリやシダレヤナギの木に留まる水鳥にも出会えるかもしれません。北の端までたどり着いたら、少し遠回りをして、コウモリが棲む洞窟まで行ってみるのもよいでしょう。
ティフィン トップまで登れば、眼下に広がる穏やかな湖を堪能できます。霧の立ちこめる日には、静かな湖面はつかのまの神秘的な美しさを見せてくれます。このなだらかな登山コースは 1 時間半ほどで登ることができます。
標高が高いため、湖の水温は少し冷たい程度の時もあれば、凍るような冷たさになることも。勇気がある方は、冷たい水に飛び込んでみてはいかがですか。そうでない方は、足漕ぎボートに乗って、湖の上からうっとりするような景色を楽しみましょう。足漕ぎボートは湖の南岸と北岸でレンタルが可能です。
ナイニタールの湖に面した静かな街並みは、色とりどりのボートのおかげで明るく見えます。地元の船主にかけあって湖を一周してもらったり、釣りに挑戦させてもらったり。湖にはマスとコイが棲んでいますが、食べておいしいと人気があるのは、マハシアという魚。黄色いヒレのコイの仲間です。
昼に湖を眺めても素晴らしい景色が楽しめますが、本当の美しさが表れるのは夜です。夕日を眺める絶好のポイントを見つけて、湖面の色が移り行く様子を堪能しましょう。数千ものランプや家屋からの光が、揺らめく湖面に反射されて輝きます。
この贅沢な喜びを味わうには、湖の南端にあるバスターミナルとタクシー乗り場をご利用ください。ナイニタール湖はウッタラーカンド州にあります。