国内や元植民地はもちろん、世界中から数千点もの標本を集めたスペイン最大の自然史博物館です。
国立自然科学博物館 (ムセオ ナシオナル デ シエンシアス ナトゥラレス) の発端は、カルロス 3 世が 1770 年代に作らせた王立自然史研究室で、その後、何度か途切れ途切れになりながらも現在まで続いた結果、恐竜の骨格から地学標本、歴史画まで何でも所蔵する大博物館となりました。 展示をすべて見て回るには、半日以上かかります。子どもたちからは、恐竜の骨や本物そっくりの動物模型がずらりと並んでいるのが特に喜ばれています。鳥類や哺乳類を集めたホールでは、世界中の特に驚嘆に値する生き物が紹介されており、南アメリカのサル類やスペイン全土やヨーロッパから集められた動物たちと一緒にヒョウやペンギンなどの情報も豊富に学べるので、ぜひご覧ください。 鉱物、化石、地球の歴史を扱うコーナーでは、見事なメテオライト、鉱物、岩層などの展示で、壮大な地球の歴史について豊富な情報を提供しており、オオナマケモノの仲間の絶滅種、メガテリウムなどの巨大哺乳類の骨格、さまざまな化石、人類や恐竜など、地球上の生物の進化などについても知ることができます。 地中海の野生生物を陸上生態系と海洋生態系から紹介する一連の展示は、巨大イカの模型や精緻なジオラマ、ゲーム形式の各種体験型展示などが目玉となっています。 館外に出ると、教育目的で維持されている地中海性森林園が広がっており、スペイン中の在来植物が植わっているほか、石の庭ではさまざまな木の化石が見られます。自然科学博物館はマドリードの中央に位置し、最寄りの地下鉄駅はヌエボス ミニステリオス駅です。入館料あり。休館日は国民の休日のみです。