17 世紀に作られた邸宅は室内も当時のまま。リガの上流階級の暮らしぶりを垣間見ることができます。
メンツェンドルフ ハウスはリガでガラス製造を営んでいた裕福な家族の住まいとして 1695 年に建てられました。歴史ある邸宅には家具や日用品が当時のままに残されています。
外装はシンプルな漆喰の白壁。切妻壁には、荷物を屋根裏部屋に引き上げるための滑車が取り付けられています。
室内は 17 世紀そのままの雰囲気。銀器や金色の筆記台、彫刻を施したベッド、手入れの行き届いた骨董品など 2,000 点を超える工芸品が目を引きます。広間や舞踏の間、家族用の礼拝堂、地下室、娘の部屋や詩人室など、家族が使った部屋を順番に進みましょう。
使用人が食事の支度をした台所には、ちょっと変わった煙突が。質素な台所とは対照に上階はゴージャスな空間。主人の家族が過ごした部屋の壁や天井を飾るフレスコ画は、17 ~ 18 世紀に描かれたものです。
メンツェンドルフ ハウスにはガラス工芸センターも併設されていて、ガラス職人の手仕事を見学するだけでなく体験することもできます。旅のお土産作りにチャレンジしてみては。
屋根裏部屋には、歴史と海運の博物館の一部のコレクションも展示されています。展示は毎月入れ替えがあり、絵画やレース編みなど多彩なテーマのコレクションを見ることができます。
メンツェンドルフ ハウスがあるのはリガの旧市街。ブラックヘッド ハウスからも近く、公共交通機関でもアクセスしやすい場所です。
夏季は毎日開館、冬季は月曜日と火曜日が休館です。入館は有料。体の不自由な方と就学前の子どもの入館は無料です。英語、ドイツ語、ロシア語の有料ガイドツアーもあります。ガラス工芸を体験するには、博物館のウェブサイトで事前予約が必要です。