ロータス寺院は、バハイ ハウス オブ ウォーシップとしても知られる、ハスの花の形をした寺院で、その建物とデザインは数多くの賞を獲得しています。世界に 7 つあるバハイ教寺院の 1 つで、1986 年に一般公開されたこの寺院には、1 日に最大で 1 万人もの人が訪れます。
まず驚くのが、その印象的な外観です。ハスの花びらを表現した、27 の独立した大理石の外郭で構成されています。この寺院を手がけた建築家、ファリボルズ・サーバがハスの花を選んだのは、この花が純潔と優しさの象徴であるという理由からでした。寺院は、20 世紀の傑作の 1 つとして広く認められ、2000 年には、さまざまな国家、宗教、社会的地位の人びとの統一と調和の促進に貢献したことで、グロブアート アカデミーを受賞しました。
一番外側の 9 つある「花弁」の 1 つを通って祈りのホールに入る際には、外にある専用の部屋に履物を脱いで預けておくことを忘れないでください。祈りのホールでは、仏教やヒンズー教など、さまざまな宗教の詠唱が聞こえてきます。バハイ教の教義に従って、いっさい絵画や偶像などが飾られていないことにも、注目しましょう。
祈りのホールを訪れた後は、案内所で、バハイ教や、寺院の建物とその建設の歴史に関するビデオをご覧いただけます。伝統的かつ現代的な音楽や踊りが披露 (ひろう) される「ワン オーシャン」のような文化イベントの詳細は、寺院の公式ウェブサイトをご参照ください。
手入れの行き届いた庭園を散策するのもおすすめです。絶好のシャッター チャンスとなるでしょう。ハスの花の葉を表し、自然の冷却装置の役割も果たしている、寺院の周囲にある 9 つの池も、ぜひ巡ってみてください。
ロータス寺院は、ニューデリーの中心街から南へ車で 25 分の場所に位置しています。地下鉄で簡単に行くことができ、入口から歩いてすぐのところに最寄り駅があります。公共バスや電車でのアクセスも可能です。寺院は、火曜日から日曜日に開いており、入場料は無料です。祈りのホール内での写真撮影は禁止されています。訪問に 1 時間ほど見ておけば、ロータス寺院をすべて見て回ることができます。