歴史ある要塞島の頂上からは、旗津海水浴場や高尾 85 ビルを見渡すことができます。
かつて高雄港の防御塔だった旗後砲台は、要塞化された兵舎と砲座があった 19 世紀の史跡です。清王朝時代の 1876 年に建設され、その後数世紀の間に新型の銃砲が導入されました。この要塞で繰り広げられた地元軍や国民軍とのさまざまな戦いについて学びましょう。
コンクリートと赤レンガを用いた建築が西洋風のスタイルを反映していますが、これはイギリス人の建築家 H・W・ハーウッドが設計を手がけたためです。島内にある他の防御施設もあわせて見学しましょう。こうした施設がまとめて備わっていることから、このエリアは世界で最も厳重に要塞化された場所のひとつと言われています。
暑い日には、旗津海水浴場まで行って日光浴を楽しんではいかがでしょうか。泳ぐには少々危険ですが、たいていの日はサーファーの姿が見られます。旗後灯塔 (高雄灯塔) に足を運ぶと、台湾をアジア大陸と隔てている台湾海峡を一望できます。
戦いの中、日本軍の爆弾によって正門が破壊されましたが、1990 年代には再建が完了し、もともと門に彫られていた中国語のシンボルも復刻されています。その文字「威震天南」の解釈はさまざまですが、「偉大な石が南の空を支える」との解説もあります。
20 世紀初頭、日本の統治下にあった時代はこの要塞は使用されていませんでしたが、第二次世界大戦後に中国の手に戻った後はマシンガンも導入され、さらに要塞化が進みました。
旗後砲台は、高雄の南西に位置する細長い旗津島の北端にあります。地下鉄橘 (オレンジ) 線の西子湾駅で下車し、5 分ほど歩くと港に着きます。そこからフェリーに乗り換えて旗津島まで来ると要塞が見えてきます。フェリーの所要時間は約 10 分で、少額の乗船料がかかります。