"縁起良く繁栄する" といった意味の名前を持つ嘉興には、期待に応える要素が多くそろっています。3 つの水郷古鎮、絹と織物の製造業者、景観の美しい湖畔の遺跡などの見どころを備えたこの街に失望させられることはありません。
何世紀にもわたり、嘉興は "魚と米の郷" として知られてきました。北京と杭州を結ぶ中国の大運河沿いにある立地が、街の繁栄を促進させる役目を果たしたのです。最盛期には "絹の故郷" と呼ばれた嘉興では、現在でも上質の青い更紗や絹を買い求めることができます。
嘉興が誇る最も卓越した財産は、やはり 3 つの水郷古鎮です。石畳の小道、太鼓橋、誇り高い手工芸の伝統などが、タイムスリップへの窓を開けてくれます。西塘の曲がりくねった小道を歩き、瓦屋根の向こうに沈む夕日を眺めてみませんか。南潯では百間楼をご覧ください。運河の両側に、数世紀の歴史がある白壁の長屋がずっと長く並んでいます。
烏鎮は、木製の住居、明朝や清朝時代の橋、現在も実際に使用されている古い機織り機などで有名です。お茶に人生を捧げた唐朝時代の伝説的な詩人にちなんで名付けられた訪盧閣で、お茶を飲んでみましょう。
嘉興は、中国共産党が誕生するのに重要な役割を果たした場所でもあります。市内の南湖の船上で、1921 年に党の規約が発布されたのです。現在は、ボートでめぐると心地の良い湖です。湖畔では、地元の鳥類や、明朝時代の遺跡、革命記念館を見てまわりましょう。
上海国際空港から嘉興までは、車で最大 2 時間ほどかかります。水郷の町までは、嘉興からバスや車で簡単に行くことができ、現地は徒歩で散策するのがおすすめです。嘉興には、10 ~ 11 月に開催される嘉興江南文化節など、様々なイベントが多く開催される春か秋の時期に訪れるといいでしょう。