美しい中央ジャカルタ市にあるさまざまな見どころのひとつ、イスティクラル モスクは、現代的な建築様式が特長の巨大なイスラム寺院です。オランダからのインドネシア独立を記念して着工され、17 年の建造工事を経て 1978 年に完成しました。「イスティクラル」とはアラビア語で正に「独立」を意味します。モスクは、ジャカルタ大聖堂のある通りの反対側にそびえています。隣接する 2 つの宗教建築は、この国がいかに宗教的に寛容であるかを物語っています。
モスクには 7 つの入り口があり、それぞれがイスラム教の 7 つの天国を象徴しています。参拝者の様子を見てみましょう。入り口を通る前に靴を脱ぎ、水で身体を清めています。
モスク最大の祈祷ホールは、厳かな雰囲気に満ち溢れています。12 本のステンレススチール製の円柱が、直径 45 m もの丸屋根を支えているのが特徴的です。ホールの周囲には、4 層のバルコニーがめぐらされています。メッカに最も近い位置を示す「ミフラーブ」という半円形の窪みを探してみてください。流麗なアラビア語のカリグラフィーで、アラーとムハンマドの名前がつづられています。
メイン ホールから離れると、多数のアーケードが屋外の中庭まで続いています。空高くそびえるミナレットを見上げてみましょう。日々、教徒たちに礼拝の時を告げている尖塔です。中庭の南の角には、泉と巨大な池があります。泉は、イスラム教の重要な儀式や祝祭時に水を噴き上げます。
モスクは毎日一般開放されています。入場は無料ですが、寄付を募っています。入館前には靴を脱ぎましょう。メイン ホールへの立ち入りは、イスラム教徒のみに限定されています。教徒でない場合は、バルコニーのひとつから見学できます。イスラム教徒以外の訪問者向けに、モスクの周辺にガイドが待機しています。
中央ジャカルタ市のガンビル地区東端にあるイスティクラル モスクへは、公共交通機関で簡単にアクセスできます。ガンビル駅またはジュアンダ駅から歩いてもすぐです。モスクの南東には、庭園や彫刻、国家独立記念塔があるムルデカ広場があります。さらに、インマヌエル教会とインドネシア国立美術館も隣接しています。