華城行宮は、かつて李氏朝鮮の国王、正祖の別邸として使用された王宮です。歴史的な展示のほか、春から秋にかけての日曜日には壮勇営守衛の儀式を見ることができます。
華城行宮 (ファソンヘングン) は、水原に城郭都市が建設された際に、正祖によって建てられました。「行宮」とは、伝統的に王族が戦時中に住まいとした宮殿を指します。18 世紀に建てられたこの壮大な宮殿を見て回りましょう。正門にあたる建物にはビジターセンターと展示ホールがあります。
李氏朝鮮が残した華城行宮は、亡くなった父への思いを感じさせる場所であり、城郭都市、水原を象徴する場所でもあります。正祖大王の本来の住居はソウルにありましたが、正祖は父の墓がある水原を定期的に訪れ、滞在時には華城行宮を住まいとしました。
八達山の東側の麓に位置する華城行宮は22 棟の建物から成りますが、その多くは日本統治時代に破壊されました。現在見られるのは、メインの建物を修復した部屋の一部です。
広大な華城行宮の全体像を掴むには、ビジター インフォメーション センターへ行くのがおすすめ。3 階建ての建物で、宮殿の建築や伝統、文化について知ることができます。修復された室内を見て回りましょう。朝鮮王朝のスタイルが反映されています。18 世紀の水原の暮らしが垣間見える調度品や装飾も見もの。オーディオガイドをレンタルすれば、宮殿の歴史などについて詳しい説明を聞くことができます。宮殿の正面玄関の外にある 3D シアターも見逃せません。宮殿のドアの外には、樹齢 600 年以上と言われるケヤキがあるので、探してみましょう。また、4 月~ 10 月の日曜日には、正門の外で壮勇営守衛儀式を見ることができます。
華城行宮は、水原の旧市街を囲む水原華城の中心にあります。華城行宮とビジターセンターは、年中無休で営業しています。水原華城を歩いて回る際に華城行宮も観光すると良いでしょう。この城塞の歴史を違った観点から見ることができます。