6 万 2 千点を超す収蔵品は、古今東西のさまざまなジャンルに及んでいます。ジョン・シンガー・サージェントやアンリ・マティスといった著名な画家による絵画もあれば、現代、北欧で活躍する画家たちの作品もあります。ダウンタウンのミュージアム ディストリクト内にあり、複数の建物から成るこの美術館は、アメリカ南西部で最大の文化施設です。
立派な建物の外観も入る前にぜひ鑑賞してください。メイン キャンパスにはほかのいくつかの施設と一緒に新古典主義建築の建物が建ち、これが 1926 年に完成した美術館の本館です。建築家として高名なルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの設計によるガラス張りのホールとパビリオンは、それぞれ 1958 年と 1974 年に本館に増築されました。
散策にぴったりな彫刻庭園は、著名な日系アメリカ人芸術家で造園家のイサム・ノグチの設計。マティスやオーギュスト・ロダンなど、世界的に有名な芸術家たちの彫刻が効果的に配置されています。
本館に通じる地下通路の手前には、2000 年に完成した別館のオードリー・ジョーンズ・ベック ビルディングがあり、理想的な見学ルートは、現在の正面入り口があるこの別館から始めるのがおすすめ。アメリカ絵画のコレクションとヨーロッパ絵画の傑作を扱う別館の目玉は、クロード・モネの名作《睡蓮》 (すいれん)。貴重な連作の多くがパリの美術館に所蔵される中、この 1 点は例外的にこの別館で展示されています。
地下通路を通って本館へ行くと、20~21 世紀の近現代美術や、南米やアジア、アフリカ美術のコレクションが展示されています。金製遺物、彫刻、精緻な彫り物細工などの名品が多く、ジャンルによっては世界最大級のコレクションがここで公開されています。ランチは、いつも駐車場に集まっているフード スタンドや館内のカフェでどうぞ。
常設展示だけでも大規模な美術館ですが、ニューヨークのグッゲンハイム美術館からピカソの連作を取り寄せ、プラド美術館所蔵の名画を借り受けるなど、他の美術館の作品を紹介する特別展も積極的に企画・実施しています。ヒューストン美術館のイベントや展示内容は、ホームページで紹介されています。来館前にぜひチェックしてください。
メイン キャンパス外にある美術館の施設は、バユー ベンド コレクション アンド ガーデンズとリエンツィ。どちらもメイン キャンパスから 8 km ほどの距離にあります。この 2 つの施設には、アメリカやヨーロッパの装飾美術と絵画のコレクションが収められています。
ヒューストン美術館は、ダウンタウンのミュージアム ディストリクトにあり、屋外駐車場は無料で利用できます。開館は火曜日から日曜日まで、木曜日は無料公開日です。