コロラド歴史センターは、高度なハイテク技術と体験型展示を駆使して、コロラドの詳細な歴史を展示している博物館です。ここでは、先住民族のウテ族の歴史から、1860 年のサンド クリークの大虐殺、鉱業、農業、スキーに至るまで何でも学ぶことができ、つい半日程度は過ごしてしまうような興味深い場所です。
博物館の中央を占めるのは、天窓から自然光が差し込む 4 階まで吹き抜けのアトリウムです。壁面の 1 つが巨大なメディア スクリーンとなっており、コロラド州史 1 万年を 20 分の映像で一息に紹介します。1899 年に、ロングモントの街で「パンプキン パイの日」と呼ばれるイベントが始まったことや、1896 年に、4536 t (米国単位で 5000 t) もの氷塊で建設された氷の宮殿が、予想外に早く溶けてその後も再建されなかったことなど、さまざまな出来事について知ることができます。床には、模造石タイルを組んで 12 m x 18 m (40 フィート x 60 フィート) の大きさに仕上げた州の地図があり、見学者が自分の手で知識を深められる仕掛けがあります。H.・G.・ウェルズの『タイム マシン』に着想を得た展示「タイム マシン」は、手で押して地図上をあちこち動かせる装置で、首を落とされたまま 18 か月も生き延びた驚異の首なし鶏「マイク ザ ヘッドレス ワンダー チキン」など、場所ごとに何種類もの歴史関連動画を見ることができます。
館内を進んでいくと、農家や干し草置き場の再現模型、バーチャル スキージャンプ、戦時中に撮られた写真の展示などもあります。毎週土曜日に 1 時間ほどの無料ガイド ツアーが催行されるほか、合唱やタップ ダンスのパフォーマンス、歴史的場面の再現劇など、毎日さまざまなイベントが用意されています。
この博物館は、コロラド歴史博物館に代わる形で総工費 1 億 1 千万ドルをかけて建設され、2012 年 4 月に鳴り物入りでオープンしました。スミソニアン アフィリエーションズでディレクターを務めるハロルド・クロスター氏が、「21 世紀初の偉大な歴史博物館」と呼んでいるほどです。砂岩やコロラドマツなど、地元で産出した建材を使用した建物自体からして実に印象深い
コロラド歴史センターは、ダウンタウンから気楽に歩いて行けるゴールデン トライアングル ミュージアム ディストリクト内にあります。グリル料理、スープ、ピザ、コーヒー、ケーキなどを出すレストランと、書籍、土産物、おもちゃ、アクセサリー、DVD、CD などを扱うショップが併設されています。