比治山公園の高台の森の中に立つ広島市現代美術館 (Hiroshima MOCA)。壁に囲まれた庭園に立つ現代の城といった様相です。美術館の設立は 1989 年。建築家の黒川紀章氏によって設計されました。年間を通し、常設展に加え、特別展や巡回展が開かれています。
階段または坂道を上って行くと、斬新なデザインの建物が見えてきます。近未来的なアルミニウムの建造物に、柱廊や古代ギリシャの集会所、日本の伝統的な蔵を現代的にアレンジして取り入れたデザイン。とても魅力的な建物です。
美術館の建物は、真ん中のエントランスを中心として、左右 2 つの棟から成っています。展示は多種多様。常設展のほか、美術館のコレクションから選択した企画展や、アーティストの回顧展、賞受賞者の展示などが行われます。また、ミュージアム スタジオでは、期間毎に交代で現代ビデオ アート作品を上映しています。この美術館は日本のアーティストの作品が中心。しかし、外国の著名アーティストや新進気鋭のアーティストの作品も展示しています。
参加型のプログラムやワークショップ、レクチャーなども行われます。一部、小さい子供向けなど、対象を絞ったプログラムも開催。どんなプログラムが開催されているかを確認して、ぜひ参加してみましょう。広島市現代美術館の屋外も必見。野外展示エリアになっています。美術館の周りを散策すれば、現代アートの彫刻作品に遭遇。国内外のアーティストの作品がそこここに展示されています。
歩き疲れたら、併設されているエレガントなデザインのカフェで休憩。軽食やコーヒー、アルコール飲料も楽しめます。
広島市現代美術館は月曜日が休館日。12 月 27 日から 1 月 1 日の期間も休館します。入館には料金が必要。特別展を見るには追加料金が必要です。また、学生とお年寄りには割引料金が用意されています。美術館は比治山公園の中にあり、通りから坂道を上って行きます。最寄りの路面電車の駅は比治山下。比治山公園に来たら、近くの比治山スカイ ウォークにも上り、街の景色を眺めましょう。