フェアモント パークはもともと 1,600 ヘクタールを超える大きな都市緑地。スクールキル川を中心に、この 2 倍の範囲に分布する公園をひとまとめにしてフェアモント パークと呼ぶこともあります。数十ある大小の公園には無数の樹木、数百の遊歩道、いろいろな水路、運動場、庭園……。公園内は車両通行が許可されているため、動物園や彫刻の点在する庭園、美術館など、大人気スポットを車で回ることもできます。
1876 年に開催されたフィラデルフィア万国博覧会では、この公園に世界中から 2,000 万人の人が独立宣言 100 周年記念の祝賀に訪れ、フェアモント パークは世界的に有名になりました。この百年祭博覧会時の建物が、メモリアル ホールをはじめ、いくつか現存しています。
ボートハウス ロウで自転車を借り、景色のきれいなケリー通りをさっそうと駆け抜けましょう。大規模な所蔵作品数を誇るフィラデルフィア美術館には、ロッキー像もあり、この像の隣でシルベスター スタローン扮 (ふん) するロッキーのポーズをまねる人、美術鑑賞にふける人でにぎわっています。公園内の歴史的大邸宅を回るツアーについては、美術館で情報が得られます。
西岸にあるベルモントの丘は、フィラデルフィア市街、スクールキル川、公園などが美しく広がって見えるため、有名な写真撮影スポット。公園内では自然の多種多様な顔が見られ、秋の紅葉と春の桜は特に魅力的です。ここでは彫刻探しも楽しみの 1 つ。200 以上の屋外美術品が木々の間に展示されています。
動物好きなら、スクールキル川西岸にあるフィラデルフィア動物園をお忘れなく。近くのプリーズ タッチ ミー ミュージアムには、小さい子どもが遊べる体験型展示物が多数設置されています。本格的なプレイハウスを備え、乳幼児から大きな子どもまで走ったり、登ったり、滑ったりして楽しく遊べるスミス メモリアル プレイグラウンドは、川の東岸にあり、フットボール競技場 6 つ分の広さがあります。
フェアモント パークは車両通行が許されたエリアが多く、車道沿いのピクニック エリアもいくつかあります。暖かい季節になると、ウエスト リバー通りは自転車や歩行者の安全を考慮して車両通行止めとなります。公園では毎年何百という行事が催されているので、事前にインターネットで調べておきましょう。
フェアモント パークはフィラデルフィア市の中心にあります。毎日開いており、観光客の集まる施設の側には無料駐車場が用意されています。