17 世紀に人々が去っていったダヴィグラド。この中世のゴースト タウンには現在、遺跡目当てに多くの人が訪れています。
ダヴィグラドは、中世には繁栄していたのですが、350 年以上前に荒廃しました。ここに残る遺跡には不思議な魅力があります。へんぴなところにありながらも、好奇心旺盛な旅行者が数多く訪れます。廃墟を見て回りながら、この城塞都市が昔どんな姿をしていたか想像してみましょう。
石の建物が風化して、姿が変わってしまったこの街。最初はローマ帝国の支配下で繁栄しました。その後、15 世紀にはヴェネツィアの統治下でも栄えました。16~17 世紀、ダヴィグラドの人々は数々の災難に見舞われることになります。武力衝突や襲撃に加え、マラリアや伝染病までもが住民を苦しめました。そして、しだいに街は荒廃の道をたどることに。
場所によっては草木が茂り、がれきが散乱していますが、街の造りはだいたい分かり、銃眼付きの胸壁や壁などが数多く手付かずで残っています。建物をじっくり観察しながら歩いてみましょう。建物についての情報案内などはないので、想像力が必要です。街の教会、聖ソフィア教会の跡も見どころです。
かつては生活と貿易の中心だった街。ここを歩くと、感慨深い気持ちになるかもしれません。丘の頂上には、古城がありました。そこからは、険しいドラガ谷が見えます。
道には崩れ落ちた岩があるので、注意してください。爬虫類にも会うかもしれません。熱くなった石の上でトカゲがくつろいでいたり、草むらからヘビが出てきたりします。
ダヴィグラドは、カンファナールの街の近くにあります。アクセスするには、ロヴィニから東に約 23 km 進みます。ダヴィグラドは脇道に入った静かなところにあるので、標識をしっかり見ながら行くことが大切です。公共交通機関では直接向かえないので、自動車または自転車で行くか、徒歩が良いでしょう。入場料は必要ありません。