チョウマハラ宮殿は、広々とした建物の至る所に複雑で美しい装飾が施された、傑作建築物です。豪奢な宮殿やその周りに広がる庭園に一歩足を踏み入れれば、ここがかつてこの地を支配していた王族の正式な居城であったことが、すぐにお分かりいただけると思います。ハイデラバードの王がここに暮らしたのは、1800 年代以降のことです。イランのシャー (国王) の宮殿を手本にしたともいわれるこの宮殿の敷地面積は 5 ヘクタール (12 エーカー) あり、ホールや噴水が置かれ、庭園が設えられています。
「チョウマハラ」とは「4 つの宮殿」という意味です。その名の通りこの宮殿は 4 つの建物に分かれており、広大な中庭を囲うように配されています。宮殿内で最も歴史の古い南庭に足を運び、4 つの宮殿をすべて見て回りましょう。特に、最も大きいヨーロッパ様式のアフタブ マハールは必見です。
部屋が並んだ洗練された屋外回廊がのびる北庭も、ぜひゆっくりと歩いてみてください。会議場で開かれる、歴史的価値のある遺物や宝物を期間限定で展示する展示会をのぞいたり、宮殿の中央にある公式謁見室を見学したりしましょう。大理石の柱や豪奢なシャンデリア、ベルギーのクリスタル ガラスなど、すばらしい装飾が目を楽しませてくれます。宮殿が建設された 150 年以上前から時を刻み続ける時計塔や、20 世紀初頭のクラシックカーのコレクションも見逃せません。
宮殿の中を満喫したあとは庭に出て、水面に映り込んだ美しい宮殿の姿を写真に収めたり、木々や植物、噴水を眺めながらリラックスしたりしましょう。
チョウマハラ宮殿は、金曜日と祝日をのぞいて毎日朝から夕方まで開放されており、少額の入場料がかかります。宮殿は結婚式や会社のイベントの会場としても使用されることがあり、豪奢な雰囲気に負けないおいしい食事が振舞われ、美しい音楽が奏でられます。
チョウマハラ宮殿は、街の中央、ムシ川の南岸に位置します。シャー アリ バンダ バスやチャールミナール バスなど、公共の交通機関で行くことができます。宮殿の北にある、伝統的な装飾品が買えるラアード バザーまで足を延ばすのもおすすめです。