キャロウモア巨石墓地は墓石とストーン サークルの複合墓地。新石器時代にまで遡ります。5,500 年以上前にスライゴ州の緑の草原に点在する片麻岩と珪岩の巨岩を使って、パッセージ グレーブと呼ばれる細長い通路のある石室墓が造られました。先史時代の人類が行っていた儀式や文化特性について知り、アイルランド最大級の考古学発掘現場を見学できる興味深いスポットです。
キャロウモア巨石墓地ではまず復元された農場小屋と解説センターに立ち寄りましょう。小屋の中には小規模ながら詳しい展示があり、この墓地について考古学的に解明されている事柄を時系列順に解説しています。この地が儀式においていかに重要だったのか、さらに考古学者が考える先史時代の人々の暮らしについてもよくわかります。現在、ここでは 30 の墓を見ることができます。51 番の墓の巨大なケルン (墓標として積み上げた石) はリストヒルとも呼ばれ、直径 34 m を超えています。
牧草地を抜けて行くと、巨大な岩のケルンがあります。19 世紀に破壊された部分を復元したものです。リストヒルの巨大な岩の墳墓には、中央の玄室に箱型の墓があります。玄室に入って墓に使われている巨石を見てみましょう。紀元前 3500 年頃に建設されたこの墳墓を中心点として巨石墓地が作られたと考えられます。
周辺に点在する墓もそれぞれ見ごたえがあります。パッセージ グレーブと呼ばれるこうした巨石がストーン サークルに囲まれ、リストヒルを中心に配置されています。南東を見ると、バリーガウリー ヒルズが見えます。この連なる 3 つの丘にもそれぞれ巨石墓地があります。
キャロウモア巨石墓地とビジター センターはスライゴ州キャロウモアにあります。4 月から 10 月まで一般公開され、入場は有料です。入場料には展示の鑑賞料も含まれます。パンフレットをもらって自分で気ままに見学することもできますし、1 時間のガイド付きツアーに参加することもできます。ビジター センターには駐車場と化粧室が併設されています。スライゴの中心部から車で 10 分とかからず、路線バスでも行くことができます。